キャバクラ女社長・桜井野の花「キャバクラ(で働く)魅力はやっぱりお金かな」
キャバ嬢を始めた大学生時代から月収200万以上を稼ぎ出し、最高は2500万弱。75か月連続でナンバーワンを継続……。『小悪魔ageha』など雑誌モデルとしても活躍するほか、最近はキャバ嬢として売れる秘訣やメイク前のすっぴん、合計200回以上2000万円かけたという整形手術を赤裸々に語ったYouTubeの動画が話題。
歌舞伎町のキャバクラ『N』のキャスト兼オーナーとして、若者たちからカリスマ的な人気を誇る桜井野の花さん。4月22日には、風林会館の前に新店舗『桜花』をオープンさせる。そんな彼女は、どのようにして成功を掴んできたのだろうか。一般的なサラリーマンにも参考にすべきことがあるのではないか。彼女の思考から探っていきたい。
キャバクラ『N』を開いたのが、約1年半前。そこから順調に売り上げを伸ばし続けている桜井さん。まずは、仕事におけるポリシーについて聞いてみた。
「ほとんどの会社が企業理念として、お客様に満足してもらおうとか、お客様に向けたものだと思うんです。でも、私の場合は従業員やキャストの女のコたちがいちばん大事。だから、みんなが働きやすい環境作りに力を入れています。なぜかといえば、キャバクラは物を売る商売ではないので、ベルトコンベア式やマニュアル通りにはいかない。従業員やキャストの接客によって、利益がぜんぜん違うんです。要するに、キャバクラは人を売る商売。従業員やキャスト自身が楽しんで接客すると利益もあがる」
そう思うようになったきっかけなどはあったのだろうか。
「普通の飲食店や塾講師とか色々なアルバイトもしてきましたが、キャバクラはぜんぜん感覚が違って。もっと、人と人の距離感が近いというか……。私がプレイヤー(キャスト)として仕事を始めた頃から学んできた結果です。自分がハッピーでいたほうがいい。たとえば、親や彼氏と喧嘩した、学校のテストがうまくいかなったとか、キャストが楽しくないと、お客さんも楽しくない。ハッピーな気持ちで出勤して接客しないと、相手にも見透かされてしまうんですよね。
また、嫌な先輩や従業員がいると、伸びしろのある若いキャストが萎縮してしまう。キャバクラの仕事でいちばん大事なことは、自分で自分を売り出すこと。自信をもって接客しないといけないから、どうしたらノビノビと働けるか考えてます」
キャストが楽しく働きつつ組織を円滑にまわすためには……。4月といえば、新入社員が入ってくる頃だ。部署内でも、世代や感覚の違いから、若手にどのようにアドバイスをすればいいかわからないという人も多いだろう。
「私の場合は、下手に従業員を触らないようにしていて。女だから、なおさら余計な感情とかも出てくる。そのぶん、ルールを決めるときや絶対にやってほしいことがあるとき、ここぞという場面だけ私が直接言います。ほかの人が何十分かけて説明するより、(社長の)私のひと言のほうが早いと思うので。
また、基本的には従業員の間で役割を決めています。たとえば、店長はみんなに甘く、副店長は厳しく、みたいな。あえて、嫌われ役になってもらうこともあります。現場で解決できないことがあるときは、私が出ていく形です」
みんながハッピーな気持ちで働けるように…
明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi
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●4月22日(月)オープン予定『桜花』
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-3 梅村ビル7階
電話番号:03-6278-9922
●桜井野の花
YouTube:桜井野の花TV
Instagram:nonoka199148
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