2019年6月で31周年を迎える週刊SPA!では、『SPA!フェス31』を6月28日(金)~30日(日)の3日間、時事通信ホール(東京・東銀座)にて開催。
2日目の6月29日(土)は「MB(ファッションバイヤー)present ファッションアディクト全員集合」が行われた。
ファッションは「やりすぎ」を経て、わかっていく
MB氏
峰なゆかさん
週刊SPA!、日刊SPA!の連載でもおなじみ、メンズファッションバイヤー・MBさんは、おしゃれ理論の伝道師として書籍累計100万部。当日も多くのMB門下生が来場した。
第1部のテーマは「個性と流行について」。ゲストは2011年より週刊SPA!で「アラサーちゃん」を連載中の漫画家・峰なゆかさんだ。まずは「ファッションにおいての個性」というテーマでトークが繰り広げられた。
「個性がインフレを起こしている人、やりすぎている人はいますね」(MB氏)
「やりすぎちゃう時期は必ずあるんです」(峰さん)
実はMBさんは学生時代、モテるために様々な系統の服にチャレンジ。モード系、B系ファッションにハマッた時期もあったようで、当時はそれがもっともカッコいい服装だと思っていた。
だが、周りのモテている友人の服装を観察すると「あまり高い服を着ていない」ということに気がつき、そこから足し算、引き算を繰り返し、今のスタイルがあると、自身のファッション遍歴を振り返る。
互いのやりすぎエピソードを語り合う
それに対し峰さんは「男は100人くらいの女とヤルと気がつくことがある」といきなりのぶっこみトークで会場を沸かせる。もちろん、これはただの下ネタではなく「若いうちにやりすぎちゃうことで、ちょうどいい程度を理解できる」という考えだそう。
また、もう一つのテーマである「ファッションにおいての流行」に関しては、
「流行は若い世代から始まる。だからアラサーでは無理だろ・・・といったスタイルも当然あるし、中には若者で終わってしまうものもある。でも、アラサーアラフォーまで上ってくる流行もあるから、『この流行りはどこまで来るのか?』を観察する必要があります」(峰さん)
これにMBさんは、「昨今のメンズのトレンドは30代~50代でも着られるものが増えている。その点、女性は世代間格差があって難しい」と分析する。また、「流行に流されるのはダサい」といったポリシーを持つ人に対し、「必ず流行は移り変わるし、昔かっこよかったスタイルはいつまでも通用しない。だからやっぱり流行は取り入れなくてはいけない。いかにやりすぎないかが重要なのだけど・・・」とも続ける。
ショートパンツを履く男は、年収が200万円低く見える!?
「峰先生とデートいくならこんなふうに」企画がスタート
そして最後に、「峰さんとデートするならどんな服で行くか」の企画へと移る。MBさんのオンラインサロン「MB LABO」で募集、約70集まったコーディネートのなかから、MBさんが厳選した5コーデがスクリーン上に映し出された。これを峰さんが直接審査をすることに。
厳選されたコーデを審査中
1人目は白シャツ、ジーンズに革靴という、シンプルでTheオシャレコーデの男性。だが峰さんは「100人中99人安心するファッションだと思うけど、私は残りの1パーセントに入る」といきなりのダメ出し。
実は峰さん、ジーンズが苦手とのこと。昔、ジーンズを洗わないのが流行っていた頃、ボロボロになった裾を引き摺って歩く人々の姿に、「それ絶対、便所の水吸ってるだろ!」と感じていたそう。当時付き合っていた彼氏に膝枕をしてもらった際、頬をジーンズの上に乗せたら、「手垢でねっとりしてて、蕁麻疹(じんましん)ができた・・・」など、自身のトラウマエピソードを交えた辛らつ意見に、会場は大爆笑。
女性に上着を掛けるのは慎重になろう!
その他、「彼女が寒がればカーディガンを掛けてあげましょう」とアピールコメントをした男性に対し、
「優しさでこういう上着をかけられるのは意外ときつい。特に、男性のジャケットをかけられるとサイヤ人みたいなシルエットになって恥ずかしい。合コンでやられて足を引っ張られたことがある」と、全国の優しい男共を撃沈させるまさかの発言!
「ショートパンツは年収が200万円低く見える」と峰さん
MB氏が個人的に好きだというショートパンツコーデにも、
「男の膝小僧と適度に整ったすね毛は好きで、デートだったら良い。でも女友達に紹介するときは嫌だ」と辛口意見を。峰さんは、過去に六本木で短パンを履いていた男性と歩いていたところを目撃され、ネットで「峰が貧乏そうな男と歩いていた」とツイートされてしまったそう。「男はショートパンツを履くと年収が200万円くらい低く見える」と独自の見解を示し、会場は大いに盛り上がった。