毎月ブランドバッグをくれる夫にゾッとする妻。断るとキレて罵倒され…
「結婚後、毎月欠かさず妻にプレゼントをする夫」と聞いたら、いい夫だと思う人も、少なくないだろう。
だが、結婚してもうすぐ2年になるという会社員の菜々子さん(仮名・28歳)は、夫の健一さん(仮名・32歳)からのプレゼントが原因で、真剣に離婚を考えているという。
「健一は、一言で言うと“プレゼント押し付け夫”なんです。健一からのプレゼントは、ブランド物のバッグ。これだけなら、一見すごくいい夫に思えますよね」
菜々子さんも、最初に健一さんからブランド物のバッグをプレゼントされたときは、とてもうれしかったのだという。
「健一は『仕事をしながら家事もやってくれている菜々子への感謝の気持ちだよ』と言って、プレゼントしてくれたんです。たとえブランド物ではなくても、気持ち自体がうれしかっただろうなと思います。夫婦で出かけるときは、必ずそのバッグを持ち歩きました」
健一さんは、菜々子さんの反応に気をよくしたのか、給料日の度にブランド物のバッグをプレゼントしてくるようになった。
「元々、私はあまりブランド物に興味がなくて。最初のプレゼントのバックだけで、充分だったんです。毎月ブランド物のバッグを買うだなんて、裕福というわけではない私たちの身の丈には合っていないような気がしましたしね。『あなたのプレゼントをくれる気持ち自体はうれしい。でも、バッグはもう大丈夫だよ』と、ありのままの気持ちを伝えたんです」
それに対して、健一さんは激高した。
「『最初のプレゼントのときに、あんなに喜んでいたのは嘘だったのか』と問い詰められて。健一がそこまで怒る姿を初めて見たので、どうすればいいのかわからなくなりました」
そして、話し合いに決着はつかず、その後も毎月のプレゼントは続くことになった。
「プレゼント自体は悪いことではないですし、健一のお小遣いの範囲内で買ってくれていたんですね。それなら、私が強く拒むのもおかしいかなとも思いました。せっかくならお互いいい気持ちでいられるようにと、ありがとうとお礼を言って、笑顔で受け取るようにしたんです」
ところが、それが健一さんを助長させてしまうことになる。
「そのうち、健一は『俺は自分のために使っているわけじゃないのに、毎月すぐに金がなくなるんだけど』とグチグチ言ってくるようになりました。お前にプレゼントを買っているから、お金がなくなると責められている気分でした」
飲み会のお金が足りないなどと言われる度に、菜々子さんは健一さんにお金を渡すことに。それは月単位にすると、かなりの金額になっていた。
「生活費も、私が多めに出すようになりました。結果的に私は、欲しくもないブランド物のバッグのお金を自分で支払っているようなものでしたね。なおかつ健一には感謝しなければならない、という理不尽な状況で、家計も苦しくなる一方でした」
毎月ブランド物のバッグをプレゼントする夫
プレゼント代で、家計が苦しくなり始める
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