少しでも賢く買い物をするため、知っておきたい「プロの視点」を伝授する!
※写真はイメージ
基本性能の進化が進み、1万円以下の格安品でも十分すぎる使い勝手
通勤はもちろん、ジムなどで汗を流すときなどにも大活躍するワイヤレスイヤホン。音質にこだわるなら、高級品を選びたいところだが、「ワイヤレスイヤホンは、進化のスピードが速い商品。高級品を長く使うよりも、安価なものを乗り換えるほうが賢い選択」と語るのはガジェット関連に詳しいフリー編集者の加藤千尋氏。
「現在、ワイヤレスイヤホンはソニーやオーディオテクニカといった、有名メーカーの1万円台後半から2万円台の製品と、新興ブランドの1万円以下の格安品に分類できます。当然、音質だと高級品に分がありますが、外を歩きながら利用する分には差を実感することは難しいので、1万円以下の格安品でも十分だと思います」
そんな加藤氏がベスト1位に推したのが、’08年に設立されたオーディオ・家電ブランド「TaoTronics(タオトロニクス)」の「DUO FREE」だ。
「このワイヤレスイヤホンは、音質や音の途切れにくさ、フィット感などを総合的に判断すると、最もバランスのいいアイテム。コンパクトで操作も簡単なので、最初に買うワイヤレスイヤホンとしてもオススメできます」
TaoTronics DUO FREE 実勢価格:7700円
1万円以下の製品でも、音質にこだわりたいという人にピッタリなのが、2位の「LIFE BUDS」。イギリスの老舗オーディオブランド「TANNOY(タンノイ)」の製品なだけあって、「この価格帯のワイヤレスイヤホンの中で音のクリアさは随一」と太鼓判を押す。
「LIFE BUDSは、1万円以下のアイテムとしては音質がトップクラス。以前に使っていた2万円以上のイヤホンにも引けを取らないので、最近では私も愛用しています」
そして、3位には、貿易商社として創業したエム・ティ・アイのオリジナルブランド「NUARL(ヌアール)」のワイヤレスイヤホンを挙げてくれた。
「NUARLの『NT01』は、耳にすっぽり納まるフィット感が評判です。デザインはちょっと好みが分かれそうですが、音も聴きやすくて使いやすいですね」
一方で、イマイチなワイヤレスイヤホンとして加藤氏がピックアップしたのが、ニュージーランド生まれのブランドThe Coopidea(ザ・クープアイディア)が手掛けた「CARGO」。
「とにかく外れやすいんです。同価格帯のほかの商品と比べると、ほかに長所も見当たらないので、あえてこの商品を選択する理由はありません」
<Under1万円ワイヤレスイヤホン BEST 3>
▼1位 TaoTronics DUO FREE 実勢価格:7700円
人の耳の形に合わせた筐体を採用することで、つけ心地が向上。ケースを開けると電源がオンとなり、デバイスと接続する機能も搭載
▼2位 TANNOY LIFE BUDS 実勢価格:9000円
同軸スピーカーの音を再現するDSPが搭載されており、低価格ながら臨場感のある音楽が楽しめる
TANNOY LIFE BUDS
▼3位 NUARL NT01 実勢価格:8200円
独自のテクノロジーでワイヤレス接続の安定性と低ノイズ化を両立。歪みを抑えクリアな音を再生可能
NUARL NT01
<Under1万円ワイヤレスイヤホン WORST 1>
▼The Coopidea CARGO 実勢価格:1万円
デザインがいまいち垢抜けていないうえにあまりフィットせず、耳から外れやすいのが大きなネック
The Coopidea CARGO
【加藤千尋氏・フリー編集者】
ワイヤレスイヤホンだけではなく、いろいろなガジェットに精通しており、ガジェットを中心に数々の記事を執筆している
※価格は取材時
<取材・文/週刊SPA!編集部>