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「買いたい/買ってはいけない4Kテレビ」ドンキテレビの評価は?

 慌ただしい年末年始も一段落し、改めて新しい年の身辺を整えたいこの時期。少しでも賢く買い物をするため、知っておきたい「プロの視点」を伝授する!
4Kテレビ

※写真はイメージです

値下がりが大幅進行中! 夏の五輪に向けて買うなら今が絶好期か

 大型テレビの値下がりが続く昨今、国内メーカーのLED4Kテレビ(バックライトにLEDを使った液晶テレビのこと)が49インチでも12万円前後で購入できる。それが、’19年6月に登場した東芝のREGZA「49Z730X」だ。 「大型テレビの中でも、この製品は価格と性能のバランスが最も取れているベストバイアイテムです」とは、デジモノライターとして活躍する板倉正道氏。
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板倉正道氏

「『49Z730X』は、黒が白っぽく映ってしまう現象を極力減らしていて、高画質を実現しています。画面全体の明るさが維持される直下型LEDを採用した液晶パネルを搭載しているのもポイント」  中国メーカー・ハイセンスの「55E8000」も板倉氏が太鼓判を押す。LEDよりも画質のいい有機ELテレビが15万円前後で販売されており、20万円以上する東芝などの有機ELテレビと比べて、格段に手が出やすい。 「中華家電は安かろう悪かろうという昔からのイメージがあると思いますが、ハイセンスは別。レグザエンジンNEO Plusを搭載しており、LEDが苦手としていた漆黒をしっかり表現。レグザエンジンを使っているだけあって、実際に使ってみても受信した映像がほぼズレることなく表示されるのも好印象です」  とにかく購入費用を抑えたいなら、ドン・キホーテの第5世代LED4Kテレビ「LE-5002TS4KH」も選択肢に入る。 「前のモデルから大きな進化はありませんが、10万円を切る価格はやはり魅力。国内メーカーのエンジンを搭載していて、低価格の割にHDD録画やゲームモードなどの機能も豊富です。以前は保証が充実していないという弱点がありましたが、家電長期保証サービスがスタートし、『3年保証』もしくは『5年保証』が選べるのも進化した点です」  一方で、’19年11月にテレビ事業への本格参入を発表したアイリスオーヤマが手掛ける「LT-49B628VC」は、辛口の評価に。 「アイリスオーヤマは、家電のジェネリックとして新進気鋭のメーカーですが、テレビの性能は他社と比べてまだまだ。今後、独自エンジンによる映像チューニングが発展していくのを期待しています」

<Under15万円4Kテレビ BEST 3>

▼1位 東芝 REGZA 49Z730X 実勢価格:12万円 ’19年に登場した4K液晶REGZAの最上位モデル。サイズバリエーションが豊富で49インチのほかに65、55、43インチがラインアップ。
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東芝 REGZA 49Z730X

▼2位 ハイセンス 55E8000 実勢価格:15万円 ハイセンスOLEDのフラッグシップモデル。レグザと開発した高性能映像エンジンにより、素材の質感まで伝わる高精細な映像を表現。
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ハイセンス 55E8000

▼3位 ドン・キホーテ LE-5002TS4KH 実勢価格:6万3000円 なんといっても、10万円を切る価格が大きな魅力。サイズの小さい43インチのモデルなら、価格を5万2000円まで抑えられる。
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ドン・キホーテ LE-5002TS4KH

<Under15万円4Kテレビ WORST 1>

▼アイリスオーヤマ LT-49B628VC 実勢価格:7万7000円 板倉氏は「IPSパネルや直下型LEDなどを採用し、スペックだけなら他社に負けていないが、輝度不足がいまだ否めない」と低評価。
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アイリスオーヤマ LT-49B628VC

【デジモノライター・板倉正道氏】 買ったモノを分解し、中身を確認することもあるこだわり派。家電やガジェット全般に精通し、『ラジオライフ』(三才ブックス)で執筆 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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