インスタグラム“限定公開”のイタズラ動画が炎上。数年前のものなのに…
若気の至り、酔った勢い、ほんの出来心。どうせ知人や友人以外は見ないだろうと、ネタのつもりでイタズラ動画や写真をSNSにアップ。念のため“限定公開”にしていたはずが、ある日突然炎上したら……。笑い事では済まされない。
2013年は「バイトテロ」という単語が登場した年である。この当時、大抵の日本人にとってTwitterを始めとするSNSは「新しい玩具」のようなものだった。もちろん、SNSをビジネスや人的交流に活用する人もいたが、ごく普通の一般市民にとっては外国製の一風変わったスマホアプリという感覚だった。
SNSの使い方を知らない者が、職場でイタズラをしてその写真を公開する……ということが2013年に多発した。それから7年経った今、「昔の動画の炎上」がしばしば起こるようになった。その最たる例が、冒頭の「奈良職員飛び移り事件」である。
現場は近鉄奈良駅で、先述のとおり、動画に映っている車両の型式から動画撮影時期は2015年12月まで遡れるという。最近の撮影ではない、ということだ。その上、動画はInstagramのストーリーズでの配信だった。
ストーリーズは、24時間限定公開の機能である。それ以上の時間が経過したら、動画は自動的に非公開になる。しかも、この動画は限定公開で、誰でもそれを視聴できたというわけではなかった。だからこそ、初めて動画が配信された当時は炎上しなかった。
先日、こんな動画がSNSを駆け巡った。駅のホームの線路を挟んだ向こう側、男性が勢いよく走り出して別のホームへ飛び移ろうとしている。しかも着地に失敗し、男性は線路へ落ちてしまったではないか。動画には、「奈良市役所職員こんなんで大丈夫かw?」というテロップが付けられている。実際にこの男性は、奈良市役所に勤務する職員だった。既に奈良市はこの一件を事実として認め、謝罪会見を開いている。
ここで注目すべきは、動画はInstagramの「ストーリーズ」という機能で公開されたものであり、そして映っている鉄道車両の型式から数年前に撮影されたものという点だ。自分でもその存在を忘れている昔の動画が、今となって大炎上してしまったのだ。
昔の動画が今になって拡散
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