この10年間で進化? キャバ嬢が使うオンラインツールを紹介、解説
新型コロナウイルスで不要不急の外出自粛が求められ、様々なオンラインツールが普及した。こうした世の動きに対し「キャバ嬢が使うツールも大きく変化したよなぁ」と、突然感慨深くなった元キャバ嬢・カワノアユミ。
そこで今回はここ数年で普及した、キャバ嬢が使うオンラインツールを紹介したいと思う。
キャバクラ界に大きな影響を与えたオンラインツールといえば、2011年にサービスが開始されたLINE。
それまでのキャバ嬢と客の連絡手段はメールが一般的だった。デコメサイトでダウンロードした絵文字やスタンプを使って営業メールをしたという、アラサー以上の嬢も多いだろう。しかし、LINEが普及したことにより、電話番号を教えずに営業メールを送ることが可能になったのだ。通知のオンオフ設定もできるので仕事中や家庭持ちの客に対しても、時間をそれほど気にせずに気軽にメッセージを送れるようになった。
また、ブロックやIDを変更も簡単にできるため、店をやめたときの客とのトラブルも減ったという。最近は若者のLINE離れとも言われているが、今後もキャバクラではLINEでの営業スタイルは続いていくだろう。
今ではキャバ嬢が1人1アカウントを持っているほど、普及した動画配信ツール。YouTubeからリアルタイムでライブ配信が行える『17 Live(イチナナライブ)』まで、その形態も様々だ。動画に広告を掲載して広告料を得られるYouTubeよりも、リスナーがライバーにギフトと呼ばれるポイントを贈ることで手軽に収益を得られるライブ配信アプリが人気のようだ。
一時は水商売のスカウトマンが、店への紹介よりもライブ配信アプリのスカウトに力を入れていたほど。そのため、ライブ配信アプリは店に行かなくてもキャバ嬢に会えるコンテンツとして男性リスナーからの支持も高い。コロナ禍で休業中のキャバ嬢のお小遣い稼ぎや副業としても使われ、利用者は増え続けている。
筆者が個人的に画期的だと感じたのは、キャバ嬢専用の顧客管理アプリ。一昔前の顧客管理といえばノートに客の情報を書き込んだり、客から名刺をもらってファイル管理をするのが一般的だった。
アプリでは、客の名前から店で飲んでいる酒の銘柄、結婚の有無、共通の話題などを入力して、簡単に顧客情報の管理ができるようになった。さらにダイアリー機能を使えば、その日の勤務時間や指名本数、着ていたドレスを記録することができる。その日の日給が簡単に計算することができるので、給料計算にも便利だろう。
LINEの誕生で、キャバクラ界に大きな影響が
YouTube、17 Live…キャバ嬢と動画配信ツールの相性は良し?
キャバ嬢専用の顧客管理アプリ
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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