小池都知事も言及、SNSで話題の「密ですゲーム」制作者の大学院生を直撃
報道番組の話題が新型コロナウイルス一色になって久しく、感染を予防するためのキーワード「3密を避ける」はすっかり定着した。そんななか、小池百合子都知事が報道陣に対して発した「密です」はネット上でちょっとしたムーブメントとなり、都知事の音声データをリメイクしたコンテンツが数多く生まれた。
そのなかでも特にTwitterで注目を集めたのが、もうせさん(@motulo)が制作した『密です3D―密集団を解散せよ―』だ。このゲームは都知事を模したキャラクターを操作して、密集団を解散させるという内容となっている。
もうせさんは筑波大学の情報学群に進学し、プログラミングやデザインスキルを習得。2年次からはヒューマンコンピューターインタラクションの研究をはじめ、4年次で主著論文が分野の中でトップの国際会議に採択され、JASSOより優秀学生顕彰、最優秀賞を受賞した。
現在はコーネル大学院で研究を続けており、テレプレゼンスロボットといった遠隔での共同作業を支援するシステムのデザインと開発を行っている。そんなもうせさんに、まずは、今回話題となったゲームを制作・公開するに至った経緯について伺った。
「Twitter上で『密です』というフレーズを使ったコンテンツが増えていくのを見て、私も何かゲームを作ってみようと思い、制作に至りました。そのゲームをTwitterに投稿すると、14万人以上の方に拡散していただきました。
その反響を見て、“もしかしたらこのゲームを通して、ポジティブな形で外出自粛や3密を避けることを促せるのではないか?”と考えて公開いたしました」
もうせさんは『密です3D―密集団を解散せよ―』の公開以降もアップデートを重ねており、現在はかなり遊びごたえのあるゲームになっている。
「公開時は都知事を模したキャラクターの服装を2種類から選択できるようにしていましたが、その後マスクを追加し、現在では衣装を自由にカスタマイズできるようにしています。
さらに、アップデートでステージ数を50に増加し、クリアしたステージから再開できるセーブ機能も追加しました」
プレイしてみると、制限時間が設けられているうえ、ステージをクリアすると次に進めるので、プレイするうちに向上心が芽生える。つい本気になってしまうのだ。また、随所にもうせさんの遊び心が感じられ、それを探すのも楽しみのひとつに感じられた。
類似の切り口でゲームを制作したクリエイターが他にもいたが、彼が制作したゲームは映像が3Dで、プレイキャラクターはなんと飛行する。とにかくクオリティが桁違いなのだ。 同ツイートはあっという間に拡散され、現時点で17万以上のリツイートを獲得。さらに、もうせさんは投稿から2日後にゲームを無料で公開したことでさらなる話題を呼んだ。今回は、『密です3D―密集団を解散せよ―』の制作者であるもうせさん本人にお話を伺った。昨日作り始めた「密ですゲーム」が出来た。。都知事になって密集団を探して解散させるゲームです… #密ですゲーム #StayHome #Unity #socialdistancing pic.twitter.com/fEFfed9sTz
— もうせ (@motulo) April 20, 2020
公開されたゲームは超本格的! つい本気になってしまう仕様に改良されている
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