京都を代表する観光地、嵐山の現在。浴衣が激安で売られているワケ
10月1日より、除外されていた東京都を補助対象に追加する検討に入った「Go To トラベルキャンペーン」。本格始動し、待ちわびていた旅行の計画を立てる人も多いと思うが、国内の人気観光地はいまどのようになっているのだろうか? 京都を代表する観光地である嵐山を歩いてみた。
桂川にかかる渡月橋や竹林の小径など、多くの観光客で賑わう嵐山。
今年に入り、新型コロナの影響によって外国人観光客が激減。嵐山にある5つの商店街で組織された「嵯峨嵐山おもてなしビジョン推進協議会」は今年2月、「スイてます嵐山」と銘打ったポスターでプロモーションを公開し、大きな話題を呼んだ。しかしその反面、地元からは賛否両論の声も上がっていたともいう。嵐山で働く人に当時の心境を聞いてみた。
「嵐山の人にすれば、もっと人が戻ってきてほしい……という願いのプロモーションだったのですが、一部の人からは良く思わない声もありました。コロナなのに観光客を呼ぶのはどうなのかという意見や、『スイてます』と勝手に自虐風にしてほしくない……という声もありましたね。私としては自由にやればいいのでは、と思いますが。
そのポスターで観光客が戻ったというわけではなかったのですが、ニュースになって反響も大きかったので製作者の希望通りの結果になったのではと思います。
また、その自虐ネタとともに『すいません……』が口癖の嵐山商店街の公式キャラクター『月橋渡(つきはしわたる)』くんが注目されているようです。結果的に嵐山を十分にPRすることができたので良かったな、と思いますね」
9月上旬、夏休みが終わったといえ、以前よりも観光客が戻りつつあるように感じる嵐山。浴衣で観光するカップルや女性の姿も多く、商店街では少しずつ賑わいを取り戻しているようだ。
野宮神社か大河内山荘庭園まで約400mにわたる「竹林の小径」は、以前なら人で行列になるほど混雑していたが、今では少し人の流れを待つだけで誰も写らない写真を撮ることができる。本来なら9月はイベントが多い時期だが、今年は人が集まる祭りや行事は関係者のみで行われるのだそう。10~11月の紅葉シーズンで観光客が賑わうまでの今、気候も良く過ごしやすいのではないだろうか。
「スイてます嵐山」の賛否に地元民は
「竹林の小径」も空いている?
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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