Amazonギフト券の「額面割れ販売」でトラブル多発、利用無効化で大損する人も
「電子ギフト券転売」と、それに伴う問題が急増している。ここで言う電子ギフト券とは、AmazonやApple、Google等の大手IT企業が発行するギフトカードを指す。それを使ってオンラインで買い物をするのだが、たとえば額面5000円のギフト券が4000円で売られていたらどうだろうか。「1000円も得ができる!」と飛びついてしまう人もいるだろう。
ネットが隅々まで整備された現在、様々なものがオンラインで転売されるようになった。電子ギフト券もそのひとつである。が、大手IT企業が発行する電子ギフト券は、殆どの場合転売が禁止されている。Amazonギフト券であれば、Amazonが公認するショップ以外の場所では販売できないということだ。
それを念頭に置きつつ、以下の解説に進めさせていただこう。Amazonは「Amazonギフト券のご購入に関する注意」というページを設けている。
“下記をはじめとする、Amazon.co.jp が承認していない購入サイトにおいて、詐欺など不正取得の可能性のあるAmazonギフト券が販売されている事例が多数報告されています”(Amazon)
そのような文言の下に、Amazonギフト券が転売されているサイトを何と名指しで記載している。そして、
“Amazon.co.jp では、Amazonギフト券細則の規定に基づき、転売もしくは不正に取得された可能性のある Amazon ギフト券のロック(凍結処置)および無効化ならびに関連するアカウントの停止を随時行っております。そのため、未承認の購入サイトから Amazon ギフト券を購入された場合、お手持ちの Amazon ギフト券が予告なく使用できなくなる場合があります。当サイトが承認していない購入サイトからのご購入は、お控えいただきますようお願いいたします”(同上)
と、丁寧な説明ながら極めて強い表現で注意を促している。Amazonが認めていないサイトでギフト券を絶対に買うな、ということだ。
Amazonが名指ししている転売サイトを見ていこう。ただし、この記事では該当するサイトの名は伏せておきたい。
そのサイトのトップページには、早速ながら額面割れのAmazonギフト券の販売リストが表示されている。5万円の額面に対して販売額が4万2500円、即ち15%OFFの価格といったように。これは明確な規約違反で、このサイトからギフト券を買ったはいいがAmazonに利用無効化を食らってしまう恐れがある。いや、実際にそのような事態が発生している。
転売サイトには、
“ギフト券が無効化された場合、返金保証は致しかねます”
という注意書きがあった。「購入はあくまでも自己責任で」ということらしいが、もはや「自己責任」という単語では収まらないほどリスクのある取引である。
しかし、額面割れで販売されているギフト券には注意が必要だ。もしかしたら、運営者からギフト券自体を無効化されてしまうかもしれない。
額面割れの価格で転売される電子ギフト券
「返金保証」は一切なし
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