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コロナの影響で想定以上に売れた家電は?販売員が振り返る

 皆さん、こんにちは。関東の某家電量販店に、十数年間務めている店員のスズキです。黒物から白物まで、ジャンルを問わずさまざまな商品の販売に携わり、店長も務めたことがある私が日々の生活に役立つ家電の情報をお届けしていきます。

調理家電の売り上げが大きく伸びた2020年

家電量販店

※写真はイメージです(以下同)

 今回は2021年の最初の記事。更新日では「あけましておめでとうございます」なのですが、原稿をまとめている段階ではまだ年末で、お正月商戦の準備の真っ只中。  新型コロナウイルスが猛威を振るい、「Go to トラベル」が全国で一時停止になるなど大きな影響が出ているものの、家電量販店にはお正月もお客さまが来てくれるのではないかと考えています。  苦しい生活を強いられている方たちのことを思うと決して手放しでは喜べませんが、家電量販店業界では巣ごもり生活が追い風となりました。もちろん、外国人観光客向けの商品は売り上げが大幅に落ちましたが、国内で買ってくださる方が非常に多く、結果的に新型コロナウイルスの影響を大きくは受けませんでした。  春の緊急事態宣言後、じわじわと売り上げを伸ばしていったのが調理家電です。以前の記事で人気のオススメ商品を紹介しましたが、たこ焼き器やかき氷機、流しそうめん機など、家族で楽しめる商品が好調だったのも印象的でした。  本格的な調理家電も人気で、男性のお客さまが増えたのも2020年の象徴的な出来事だったかと思います。

テレワーク需要で売れたアイテム

 また、急速なテレワーク化が進む中で、無線LANルーターやWebカメラを購入されるお客さまも非常に多かったです。例年だと安い商品が売れ筋なのですが、2020年は高性能な無線LANルーターが人気でした。以前にトラブルの解決法を解説した通り、やはりインターネットが遅いと仕事になりませんからね。  一方、Webカメラは一時期品薄になり、ゲームコーナーに置いてある商品までなくなっていったのには驚きました。これらの商品に合わせて、ノートパソコンの売り上げが回復したのも特筆すべき点でしょう。昨今、スマホやタブレットに押されて、パソコンの売り上げは落ちていましたが、2020年は本当によく売れていましたね。
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2020年、最大のヒットは…
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関東近郊の家電量販店で10年以上働く現役販売員。黒物から白物までジャンルを問わずさまざまな売り場を担当。実績が認められて大型店の店長を務めた経験もあるが、接客のほうが性に合うため、本部に直訴し現場復帰を果たす

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