妻に激怒されながら踊り続ける「アキバの踊る楽器屋さん」
街を歩いていると、ひと際異彩を放つ人物と出くわすことがある。そう、界隈ではちょっと知られた“名物おじさん”である。ただ、有名とはいえ、その強烈なインパクトゆえ存在(見た目)ばかりが独り歩きし、正体は知られていない。そこで今回、取材班が捜索&直撃してみた。
【踊る楽器屋さん】恥じらいを捨て、妻の怒りを受け止め踊るぜ今日も
高田馬場駅を降りてすぐの楽器屋前にできた人だかり。その人々を掻き分け目にした光景は、アイドルのような衣装で踊り狂う衝撃的なおじさんの姿だった。
その彼は、高田馬場の“イケメンパラダイス”(自称)「ムトウ楽器店」の足立賢吾店長(40歳)。もともとAKB48好きのアイドルオタク。’10年7月、客寄せのためにAKB48の衣装と振り付けをマネして、店頭パフォーマンスを始めた。その模様を収めたYouTubeが話題に。「前作より、キレ増したなw」とコメントする人もいるなど、店長の勇姿を見守るファンも目下急増中だ。
「仕事に支障をきたさないために、休憩時間を使って踊らせてもらっています。あまりに出来が悪いものはネットにアップしませんが」
と、人気者になっても至って律義。
「衣装は、嫌がる妻に衣装材料費とは別に1万円を渡すことで作ってもらっています」と肩身は狭い。おまけに、奥さんが話しかけてくるのを馬耳東風でAKB48のじゃんけん大会のガイドブックを読み耽っていると、翌日、Twitterには奥さんからこんなメッセージが届いていたという。
「むかつくんだよ!!!!!!! AKBに狂ってんじゃね~よ」
ダンスと家庭の両立は、想像以上に厳しいらしい。
●ムトウ楽器店
11:50~21:00(年中無休)
東京都新宿区高田馬場2-17-4
03-3209-1515(本店)
― 超局地的[街の名物人間]直撃リポート【3】 ―
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