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ポケモンカードに群がる転売ヤーたちの争奪戦が激化。3000万円のレアカードも

 ポケモンカードは今年で25周年。1996年に初めて世に出てから今年で4半世紀という記念すべき年ですが、現在ポケモンカード界隈では投資家や転売ヤーが群がり、まさにカオスと言った状況です。カードゲームプレイヤーやコレクターの中にはアイテムが手に入らず、半引退や完全引退を宣言する人も出てきています。

3000万円を超えるレアカードも

ポケモンカード

オークションサイトでは連日の様に引退品が出品されている。

 数年前にもポケットモンスター、サン&ムーンの登場キャラクター「リーリエ」のグッズが初めてポケモンセンター(ゲームに登場するポケモン回復所の名前を関したオフィシャルショップ)で販売されたときに、商品の取り合いで激しい争奪戦が起きるほど混迷を極めましたが、まだ並べば購入可能と言った状態でした。  現在進行系で続いているポケモンカード大幅値上がりは、海外への流出や国内転売ヤー同士の価格釣り上げ、カードショップによる中古カード流通の調整など、価値を高める行為のせいとも言われています。もともとカードの転売は場所をとらず、大量ストックも可能ということもあり、一定数の転売ヤーは暗躍していましたが、現在はカードの価値が高まった結果、投資家も参入してカードの価値が更に高くなってきています。  世界で初めて世に登場したトレーディングカードゲーム(TCG)「Magic: The Gathering(MTG)」の「ブラックロータス」は完璧な状態なら1億円を超える価格になるほど。ポケモンカードではまだ1億円を超えるようなカードは登場していませんが、それでも3000万円を超えるカードも出てきており、億超えも時間の問題かもしれません。

発売日だけで数十万円は稼げる

ポケモンカード

カード取り扱い店舗では至るところにポケモンカード高額買取の広告が。

 さてそんなポケモンカードですが、カオスな状況に拍車をかけているのは転売ヤーだけではありません。簡単に儲かるということもあり、今まではポケモンや転売にすら興味のなかった一般人も転売に参加してきています。  現在、ポケモンカードは新製品発売日に頑張れば軽く数十万は稼げるとも言われています。今までは並べば購入することが出来ましたが、現在はほとんどの店舗で抽選販売になっており、一部発売日に店頭に並べるショップでは行列ができるほど。予約販売を受け付けている店舗では、店舗スタッフが身内のみに入荷情報を教え、予約ですべて終了といった事態も出てきています。  コンビニにも流通しているので、入荷日には搬入トラックを追いかけてポケモンカードを買い占めている転売ヤーも存在します。5月にはコンビニで買い占めした転売ヤーが交通事故を起こすと言った問題も発生しています。
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レア抜き、窃盗…犯罪行為も多発
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テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク

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