カーライフ

電動化か?スポーツカーか?「今年の1台」に選ばれたクルマの評価

カーボンニュートラル実現のために変わりつつある自動車産業。そんな“今年の1台”は?

 選考委員60名に各25点の持ち点が与えられ、一次選考でノミネートされた10台の中から“今年の1台”と思うものに10点を投票。残り15点を4台に配点する日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)。’21年は票が割れる大混戦だったが、日産ノートシリーズがCOTYに、輸入車でもっとも票を得たゴルフシリーズがインポート・カー・オブ・ザ・イヤーに輝きました!
オートクラブ

COTY

西村直人=文 Text by Nishimura Naoto

日本カー・オブ・ザ・イヤー

 ’21年のCOTYに輝いた日産ノートとノートオーラは、全車で進化型e-POWERを搭載したハイブリッド専用車。スポーツモデルのノートオーラNISMOや、ノートから最低地上高を25㎜上げたSUVモデルにもe-POWERを搭載し、電動化車両の選択肢を広げたことなどが評価されての受賞だ。なかでも筆者は、ノートオーラNISMOのコンセプトに共感した。モーターの出力特性を加速方向に振り分ける「NISMO」モードは痛快だし、要所にメーカーにしかできないボディ補強が施されている。それでいて街乗りでも足回りは硬すぎずスッキリとした乗り味で、主戦場のサーキットではスポーツカーのようだ。  インポート・カー・オブ・ザ・イヤーのゴルフシリーズは、本国ではハイパワーモデルのGTIやディーゼルモデルのTDIもラインアップしているが、今のところ日本に導入されているのは、1リッターと1.5リッターのガソリンモデルのみ。なかでも筆者は、直列3気筒の1リッターガソリンターボエンジンを評価した。スペックは最高出力110馬力に過ぎず、抑揚とか味わいはないが、時速120㎞程度までは間違いなく質実剛健な実用車だ。
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1位 日産 ノート/ノート オーラ/ノート オーラNISMO/ノート AUTECH CROSSOVER 335点

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筆者がCOTYの選考で満点は…
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