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闇営業バブルよ、再び…? 時短営業無視した飲食店と受け入れた飲食店の明暗

時短営業でバブル再び!?

居酒屋

写真はイメージ

「深夜営業、お酒の提供でまたいけると思ったんですがね……」  溜め息混じりに語ってくれたのは、都内で居酒屋を経営する男性だ。男性が「いける」と話したことは、男性は昨年夏に出された緊急事態宣言の最中、時短営業の要請を断って店を開け、大幅に売上げを出したことである。1月に出されたまん延防止措置による時短営業の要請で、男性は昨年のバブル再び……と思ったようだが、今回はどうにも事情が異なるようだ。 「お客さんもみんな21時くらいで自主的に帰っちゃうのが多いですね。オミクロンは重症化しにくくて無症状も多い。ただの風邪くらいって話をよく聞いていたから、だったら去年の夏よりも普通に飲みに来ると思ってたんです。でも、常連の人なんかに聞くと、逆にそれが怖いって。無症状でも感染してたら家族にうつすこともあるし、元気なのに1週間以上自宅で隔離されるわけですからね。そりゃ慎重にもなるなぁって」

閑散期も重なり……

 客側の意識の高まりに加えて、飲食業界は「にっぱち」と呼ばれる閑散期が重なったことも大きいようだ。 「2月、8月は飲食業界にとって鬼門みたいなもんで、昔から客足が減る時期なんですよ。とくに2月は年末年始にお金を使った反動に加えて、春からの新シーズンに向けてお金の入り用も増えますからね。なかなか厳しい時期です。こんなことなら、素直に協力金もらって時短営業すればよかったかな」  やりきれない表情の男性だが、「もうここまできたら開け続けるしかない」と言う。
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無症状だからこそ……
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