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アマチュアゴルファーの多くが”右手”を使いすぎている/三觜喜一

 教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数37万人とゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。「自身の集大成」と位置付けるゴルフレッスン本『誰も知らなかったゴルフの教科書』が発売された。そんな彼が『週刊SPA!』で1年半に渡って繰り広げてきた“誌上レッスン”をここに公開!
三觜喜一氏

三觜喜一氏(日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級)

Lesson17 「クラブを目標とは逆に引く」を体に染み込ませるためには?

【前回を参照】⇒Lesson16  この連載で繰り返しお話ししていますが、スイング中はクラブに遠心力をかけ続けることで継続した振り子運動になり、ヘッドを最速で振れて軌道も安定する。これがスイングの真実です。  重心がシャフトの延長線上からズレた“偏重心”という特性を持つクラブに遠心力をかけ続けるには、ボールや飛球方向に向けてクラブを動かすのではなく、クラブをグリップエンド方向に引き続ける必要があります。  この連載や僕のレッスン動画をチェックしている人なら、耳にタコができるぐらい聞いている話だと思いますが、頭では理解できていても、なかなか実践できないという人も多いはず。いざボールを目の前にすると、どうしても当てにいく動作が入ってしまう……。そんなゴルファーのために、クラブを引き続ける動きを頭と体にインプットさせるための、効果的なドリルを今回は紹介しましょう。 誰も知らなかったゴルフの真実 誰も知らなかったゴルフの真実

右手で飛球方向とは逆方向にクラブを投げる

 7番や8番ぐらいのショートアイアンを使ってボールを打つのですが、このドリルでポイントになるのは右手の使い方です。  切り返しからダウンスイングで当てにいくNG動作は、利き手である右手が“悪さ”をすることで起こります。スイング中にクラブを引き続けるには、切り返しからダウンスイングの初期では、飛球方向とは逆、体の右側に向かって、クラブを放り投げるように右手で力を加えていく必要があります。 誰も知らなかったゴルフの真実 右手はグリップに軽く触れている程度の力加減で、切り返しでは目標とは逆方向へ放り投げるような感覚があるといいでしょう。  そこから先は左手でクラブを引き続け、インパクトからフォローで右手を離します。右手がうまく離せないという人は、右手で当てにいく動作が体にガッツリ染みついている証拠ですよ。
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ボールに当てにいかなくても”勝手に当たる”状態が理想的
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みつはしよしかず●’74年、神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。ジュニア育成、ツアープロコーチとしても活躍。YouTubeの「三觜喜一MITSUHASHI TV」は登録者数41万人超

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YouTubeチャンネル登録者数40万人「MITSUHASHITV」が大人気のティーチングプロ、三觜喜一の集大成



【過去記事を参照 Lesson 1~41、82~】⇒日刊SPA!
【過去記事を参照 Lesson 42~81】⇒bizSPA!

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