スポーツ

ゴルフスイングでの”頭のブレ”を解消する方法/三觜喜一

 教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数37万人とゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。「自身の集大成」と位置付けるゴルフレッスン本『誰も知らなかったゴルフの教科書』が発売された。そんな彼が『週刊SPA!』で1年半に渡って繰り広げてきた“誌上レッスン”をここに公開!
三觜喜一氏

三觜喜一氏(日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級)

Lesson15 インパクト時の課題、「頭のブレ」を解消したい!

【前回】⇒Lesson14  前回に引き続き、今回も“チーム三觜”の今綾奈選手にモデルを務めてもらい、ゴルフの真実についてお話ししていきます。彼女は渋野日向子プロや原英莉花プロらと同じ’98年生まれの黄金世代。現時点でライバルに差をつけられていますが、ショットの精度はピカイチ。コツコツと練習し、粘り強くプレーできる強いメンタルの持ち主なので、プロテストにも必ず合格し、トッププレーヤーとして活躍してくれると期待しています。  さて、ここまでテイクバックからダウンスイングでの動作について解説してきましたが、今回は多くのゴルファーの課題である「頭のブレ」について考えていきます。  プロのように、頭がボールの後ろに残った、いわゆる“ビハインド・ザ・ボール”は、アマチュアにとって憧れのひとつですよね。頑張ってボールの後ろに頭を残そうとしている人を多く見かけますが、インパクトであの形をつくろうとしても時すでに遅し、もう手遅れなんです。

逆に引くことで頭は勝手に“残る”

 ここまで何度も「ダウンスイングでは目標方向とは反対側にグリップエンドを引っ張る動作」が必要だと説明しました。これがクラブに遠心力をかけ続け、ヘッドを効率よく加速させるコツです。じつはこの動作、プロや上級者みたいに頭がボールの後ろに残ったインパクトをするためにも必須の動作なのです。  プロの連続写真などを見ると、頭がブレることなくボールの後ろにしっかり“残している”と思うかもしれませんが、これは大きな間違い。プロはけっして、我慢して頭を残しているわけではないんです。手元を体からできる限り遠ざけるように、クラブを後方に引っ張る意識でダウンスイングしているから、頭や上体が突っ込むことなく、自然と頭が残っているだけ。意識して“残す”のと、自然に“残る”のとでは、大きな違いがあるんです。 誰も知らなかったゴルフの真実
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ボールに向かってクラブを引くと頭がブレる
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