ひろゆきが考える「“テストの点がよくない子ども”に大人がするべきこと」
日本屈指のインフルエンサー・ひろゆきが鋭く切り込む問題で最近注目を集めるテーマが「教育」だ。初の教育&子育て論本『僕が親ならこう育てるね』も続々重版するなか、ひろゆき氏がいま話題の「境界知能」について語る。
「境界知能」という言葉があります。平均値を100とする知能指数は約68%の人が85~115の間に収まり、軽度知的発達症と呼ばれる人たちは50~75が多いと言われています。この間の知能指数70~85の人たちを指す言葉です。
境界知能に該当する人の中には、発達障害や知的障害ではない健常者なものの、意図せず不適切な行動を起こしたり要領が悪かったりしてしまい、学習や生活が難しい人がいます。その境界知能の人たちをどうフォローしていくのか? みたいな議論がありますが、知能指数は相対的なものです。
今も昔も境界知能の割合は変わらないわけですが、昔は同じことを丁寧に繰り返すだけの仕事も多かったので、問題にならなかったのでしょう。
しかし、今は単純作業のオートメーション化&AI化が進み、臨機応変なマルチタスクを求められることが増え、より可視化されてきただけなのではないでしょうか。
しかし、社会はいろいろなタイプの人が相互に協力することで回っています。働きアリの法則というのがあるように、働き者の2割のアリと普通に働く6割のアリ、働かない2割のアリがいて、よく働くアリだけにしても、結局2割しかよく働かないというものです。人間社会も同じで、できる人間だけを集めても、社会は回りません。
つまり、テストの成績が芳しくない境界知能の人も、何かしらの役割があるのだと思うのです。
「境界知能」の子どものケアはどうしたらいい?
テストの成績がよくない人にも役割がある
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西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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