大学時代の友人と同じ会社で働く難しさ。ずっと“パシリ”扱いにウンザリ
春は就職や転職、人事異動など、新しい環境への期待と不安が入り混じる。気持ちの良いスタートを切りたいところだが、思いもよらない不運が待っていることも……。
黒川豊さん(29歳・仮名)は、大学進学のために上京してきた。東京に知人がいなかったため、大学でサークル活動に参加した。
「部員数が多いと聞いていた音楽系サークルで出会ったのがM(仮名)。僕と同じ歳で同じ学部だったため、授業でも一緒になることが多かったんです。人見知りの僕にとっては社交的なMは数少ない友人の一人でした」
就活がうまくいかなかった黒川さんは、Mさんの紹介でアパレルショップを経営している企業でアルバイトすることになったという。
「最初は“今、人手が足りていないから手伝って”と言われて、短期バイトのつもりでした。でも働きぶりを認められて社員になれたんです。
Mはオラオラ体質で、仕事の愚痴が多く、サボり癖があった。商品の撮影で使った小道具や服などの片付けや、リースの返却などは仕事を教えるという名目で僕に全部任せていました。
注文や発注の伝票入力なども、僕にやらせていました。Mは、上司がいない時はパソコンでネットニュースを読んだり、“自分はこんな会社にいるつもりはない”とよく悪態をついていました。地元で一番の進学校出身だったみたいで、プライドも高かったんです……」
今回は、転職先で、“一番会いたくなかった相手”と再会してしまったという男性のエピソードを紹介する。
就職に失敗。拾ってくれたのは同級生
アルバイトから正社員へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ