『相棒』水谷・寺脇コンビの“濃すぎる”歴史。初共演も刑事ドラマだった
6月22日、『相棒』(テレビ朝日)の5代目相棒として寺脇康文のカムバックが発表され、ネットは大いに盛り上がりました。水谷豊演じる杉下右京とのおよそ14年ぶりのコンビ再結成に、いまから注目が集まっています。
単発ドラマの『土曜ワイド劇場』時代も含めると、放送開始から22年。大人気長寿ドラマの基礎を作った二人なので、このフィーバーも納得です。
けれども、水谷豊と寺脇康文の組み合わせは、それ以上に感情を揺さぶるものがあります。そこに役柄を超えた人間同士のつながりを見てしまうのですね。
水谷・寺脇コンビは、なぜこんなにもエモーショナルなのでしょうか? 歴史を振り返ってみましょう。
それは『相棒』からさらにさかのぼること9年。1991年のドラマ『刑事貴族2』(日本テレビ)で、初共演を果たしました。水谷演じる本城慎太郎と、寺脇演じる藤村亮をはじめとした刑事たちが、松方弘樹演じる宮本課長と地井武男演じる武田刑事が指揮するチームで様々な事件を解決していくストーリーです。
シーズン1からスポット出演していた高樹沙耶(青木順子役)も合わせると、のちに『相棒』のベースとなる3人の俳優が出会っていたことになります。
『刑事貴族2』の本城慎太郎は、杉下右京とは正反対のキャラクターの持ち主でした。ひょうひょうとしていて口が達者。「お恥ずかしいったらありゃしない」は名物のセリフです。
その一方で、正義感にあふれ、情熱的な面も持ち合わせている。上司の指示を無視して単独行動に及ぶこともしばしば。ドラマを動かすエンジンのような存在だったのです。
寺脇が演じた藤村亮は異業種から転職して刑事になった変わり種。最初は警察に戸惑いつつも、次第に本城との絡みもこなれてくるといった具合に、王道の成長物語を体現するキャラクターでした。
だから、『刑事貴族2』からのファンは『相棒』でも二人の歴史が引き継がれていることに気付くのです。
熱狂の理由は『相棒』再結成だけじゃない
『刑事貴族2』から引き継がれた歴史
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