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100円ショップ「カー用品」の実力は?ヘッドライトクリーナーを検証してみた

安価で解消したい「ヘッドライトの黄ばみ」

 青空駐車や真夏の炎天下などにより、車のプラスチックパーツやゴム類は劣化が大きく進みます。なかでもヘッドライトの劣化は非常に早く、「新車で購入してまだ数年なのにヘッドライトが黄ばんでしまった」なんて声も聞くほどです。    現在の車はボディ形状や衝突安全ボディなどのさまざまな要素により、昔ながらのガラス製ヘッドライトでなく「ポリカーボネート」と呼ばれる樹脂製のヘッドライトが主流となっています。  
ヘッドライト

現在の車はヘッドライトはプラスチック製になったことで形状がかなり複雑になってきている

 このポリカーボネートは、新車時には紫外線などを防ぐ特殊なコーティングがされていますが、走行時の飛び石やゴミ、太陽光などでコーティングが劣化します。  その結果、ヘッドライトがくすんでいき、黄ばみがかったようになってしまうのです。  夜間の光量不足や、車検に落ちてしまう事もあるので、ヘッドライトの黄ばみはカーオーナーにとっては避けて通れない悩みといっても過言ではありません。    実はだいぶ前に、当時話題になった最新式のヘッドライトクリーナーを使ったヘッドライトクリーニングを実践しています。  このキット単体で簡単に黄ばみを除去できるとして、カーマニアの間ではかなり話題になりました。

ヘッドライトスチーマーの効果は長持ちせず

 2022年現在では、ヘッドライトスチーマーは当時よりもさらに値段が下がり、3000円台で購入が可能となりました。気軽にヘッドライトクリーニングを試みることが可能といっても良い価格帯になっています。  
スチーマー

当時購入したヘッドライトスチーマー。ヘッドライトクリーニングの画期的なアイテムとして注目されていた

 ですが、このヘッドライトスチーマーは、記事を書いてから2年も立たないうちに元通りの黄ばんだ状態になってしまいました。  個人施工が良くないのか、あるいはカーリフレッシュ業者が使用しているものとは成分が違うのか……。  悩んだ末に昔から親しくしている整備工場にて話を聞いたところ、この溶剤だけでは不十分のようで「施工した後にしっかりとUVカットタイプのウレタンクリアなどでコーティングをしないと、すぐにもとに戻ってしまい意味がない」と整備士に言われました。    それでも不十分なようで、高いお金をかけてクリーニングしても前述したように紫外線や飛び石などでコーティングに傷が入り、同じ様な状況になってしまうことが多いようです。    もしかしたら現在では更に溶剤が進化して、より黄ばみにくい性質になっているかもしれませんが、今回は別のヘッドライトクリーナーを試してみました。
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200円のヘッドライトクリーナーで実験
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テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク

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