更新日:2022年09月28日 16:31
お金

「株で50億円を稼いだ男」が明かす“意外すぎる投資へのモチベーション”

 20代から個人投資をスタートし、現在では生涯利益50億円越えの投資家・テスタ氏。そんなテスタ氏と俳優ながらもお金の専門家として初の著書『もうお金で悩まない』も上梓した崎本大海氏の対談が実現。投資に向いている人、向いていない人の特徴などを語った前編に続き、後編ではテスタ氏が投資家を続ける理由やそのモチベーションについて聞いた。

児童養護施設にパソコンを寄付する理由

崎本大海×テスタ

資産管理アドバイザーの崎本大海氏と投資家のテスタ氏

崎本:テスタさんはご自身のお金を社会還元されることも、すごく意識されていますよね。最近だと、児童養護施設へのパソコンの寄付を大々的に行っている。あれは、どんな思いでやってらっしゃるんですか? テスタ:児童養護施設へのパソコンの寄付は、ひろゆきさんが呼び掛けてたからです。僕からは僕が集めたのはiPadとSwitchのクリスマスプレゼント企画を呼び掛けて、これにはひろゆきさんやサッカー選手の森重真人さん、青汁王子こと三崎優太さんなどが賛同してくれました。 僕は、寄付は公言したほうがいいと考えているからです。日本では寄付を公言しないほうがいいという考え方もあると思うんですが、それはSNSがない時代の文化です。今はSNSで影響力のある人が「ここに困っている団体があるよ」「僕は寄付をするから、みんなもやってくれませんか」と言えば、多くの人がそこで「困っている人がいるんだ」と知ることができる。だから、いまは積極的に公言したほうが、自分一人でやるよりももっといい結果になるので。 崎本:結果的にどのくらい集まったんでしょうか? テスタ:僕自身は300万円しか出していないんですが、総額で4000万円集まっています。僕の300万円だけだと、70台くらいしかパソコンが買えないんですが、いまは4000万円集まったので、1000台はプレゼントできる計算なので。どう考えても、70台より1000台のほうがいいですよね。

投資のモチベーションは「寄付を続けること」

崎本:素晴らしい……投資家というよりは、社会起業家のようですね。 テスタ:いや、僕はもともと家でゴロゴロできて、生活できればラッキーくらいにしか考えていないろくでもない人間です。別にいい人でもなんでもないんですよ。ただ、たまたま自分には望外のお金を手にいれたから、こんなことをしているだけです。むしろ、そうじゃないとモチベーションが維持できない気がしてて。 崎本:社会貢献することが、ご自身の投資のモチベーションになっているということですか?  テスタ:自分一人のためだと思うと、投資のモチベーションが続かないんですよ。株で勝つのって、しんどいところも多いんです。「これで一生、生活できる」と思うような資産があると、「なぜリスクを負って、毎日しんどい思いで株をやるんだろう。もういいじゃん」というマインドが生まれてしまう。でも、今は増えれば増えるほど誰かのためになるのかなと思うので、勝てなくなるまでまだ頑張ろうと思えるようになりました。 いま自分が何十億円、何百億円持っていたとしても、寄付をすれば1日で使いきれる。資産が増えれば増えるほどに、誰かが助かると思えば、無限に投資をするモチベーションが沸いてきますよね。
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いつか引退しなきゃいけない日が必ずくる
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もうお金で悩まない

苦労を重ねたからこそ絶対に伝えたい「お金の基礎知識」
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