ソー活女子がナンパ被害に遭う理由
―[ソーシャル就活のセクハラ事件簿]―
SNSを利用した女子大生の就職活動を悪用し、デートを強要するわヤリ逃げするわ……。ソー活女子たちをカモにしているのは、企業の人事担当者やリクルーターばかりではない。ソー活ブームの今、採用活動とは全く関わりのないネットナンパ師も、ブームに便乗しているという。
◆ソー活生は、ナンパの窓口を提供しているようなもの!
SNSを使った悪質ナンパが後を絶たない現状を、昔からのナンパ師はどう見ているのか? 本誌でもお馴染みのカリスマナンパ師、Sai氏はこう語る。
「ネットナンパの観点からすれば、SNSは、『出会い系サイト』とも違い、絶対に会えないタイプの女性と出会える、おいしい狩り場。出会い系と違って、(1)マジメ女子、(2)リア充女子、(3)グッドルッキング女子、の出現率が非常に高いんです」
そうした女子が集まるのには、それぞれに理由があるという。
「例えば、アングラ・非行・援助交際などのネガティブキーワードが連想される出会い系サイトには負い目を感じる(1)も、SNSなら負い目を感じず利用できる。友達付き合いやイベントに忙しい(2)も、友達との関係をより深くするためにSNSには登録しているし、(3)も出会い目的ではないが流行りに乗って登録しているコが多い」
結果として、“ソー活”を悪用して女子を食い散らかす輩が出てくるのも、ある意味必然だというSai氏。とはいえ、リアルなナンパも含め、手を出しづらいタイプの女子でも、SNSを介すと男と会うことに抵抗が少なくなるのはなぜなのか。
「最終目的がセックスであることが前提のナンパや出会い系は、女性にとってリスクも高く、どうしても慎重になる。かたや、SNSは、仲間探し、友達探しで誰でも登録するもの、という認識が強い上、オフ会など共通点を持つ利用者同士が、実際に会うことを前提としたコミュニティが市民権を得ている。『友達もみんな知っている&やっている』というイメージが浸透しているので、簡単に応じてしまいがちなんです」
さらにSNSの性質上、共通の話題・属性を持つユーザーは仲良くなり、男女ではなく人として、「ぜひリアルでも語ろうじゃないか」となりやすい。
「そうした背景を逆手にとって、一見、健全な共通点を装った『その業界、詳しいよ』といったアプローチや、『アドバイスしてあげるから会いましょう』といった一見、正当なアポが成り立つワケです。まして、FBは実名登録なだけに相手の素性も把握しやすい。ソー活生にその気はなくても、ナンパ師にとっては、これ以上ない格好のナンパの窓口ですよ」
実際に会わなきゃいい話なのだが、そこを巧みに突いてくるのが、ヤツらの手口なのだ。
【Sai氏】
ネットナンパ歴10年にして、年間平均60人以上との対局(セックス)を継続中の"カリスマネットナンパ師"。ブログも展開中。http://ichisusu.com
― ソーシャル就活のセクハラ事件簿【8】 ―
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