スマホ操作の“姿勢”がもたらす悪影響。簡単ストレッチで改善
仕事もプライベートもスマートフォンが手放せなくなった昨今、我々の身体もその影響を強く受けるようになりました。特にふだんの「姿勢」です。肩や首が常に凝っている人も少なくないはずです。
今回は柔道整復師&パーソナルトレーナーの筆者(ヒラガコージ)が、長時間にわたるスマホの使用がもたらす猫背の解決方法をご紹介します。
スマホの操作によって首肩周りに症状をもたらす人が急増しているため、巷では「スマホネック」「スマホ首」といった名称を名付けられ、スマホそのものが悪者という印象を与えられています。しかし、この症状を起こしているそもそもの原因は、スマホを操作するときの「姿勢」です。
スマホに限らず、手元で操作するデバイスを使用する際には頭が下がって背中は丸まります。長時間の操作になればその傾向が強くなるわけです。デバイスの操作において最もリラックスができて効率の良い姿勢なのでしょう。しかし、我々の身体は手元の細かな操作ばかりを長時間続けることを前提にはしておらず、負荷や無駄な力を一極集中させてしまいます。
具体的には、腹筋や胸筋といった体の腹側面の筋肉が収縮した状態となり、背側面の筋肉は伸びっぱなしになる。これでは背筋系の力が薄れてしまい、身体にとって機能性の低い姿勢が染み付いてしまうことになります。そして、そんな姿勢で日常生活の動作をすれば、首肩腰などの主要関節やそれに関わる筋肉には強い負担がかかってしまう。その結果、痛み・傷み・怪我になるというわけです。
スマホの操作によって伸びきってしまい力が薄れてしまった背側面の筋肉は肩こり/腰痛といった骨格系の問題以外にも脳の働きに影響をもたらします。脳は首の骨の中を通る血液によって栄養補給されて働いています。その血液供給は心臓よりも上方にあって重力に逆らう方向へ向いているため、心臓のポンプ作用だけだと勢いが乏しくなります。そこで血流を助けているのが背中の筋肉です。
背中の筋肉が伸び縮みすることで血管を押したり緩めたりするため、血流を助けているのです。スマホの操作によって猫背になり、それによって背中の筋肉が伸び切って力を失うと、脳内への血液供給に支障をきたして脳の働きを悪くしてしまうことにも繋がりかねません。
そこで、次に紹介する簡単なエクササイズをやってみていただきたいです。
「スマホ首」の原因は操作するときの姿勢
脳の働きにも影響
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柔道整復師/パーソナルトレーナー。スポーツクラブでインストラクターとして指導をし、現在は医療国家資格である柔道整復師の知識を生かした身体機能の改善からダイエットまで幅広いクライアントを担当するフリーランスのパーソナルトレーナーとして活動中。公式「Amebaブログ」更新中
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