腕時計投資家の斉藤由貴生です。 　ファミリーレストランが日本にできたばかりの時代は、ワクワクするような場所だったかもしれません。しかしファミレスが当たり前に存在する今の時代、それはワクワクするような場所ではなくなっているといえます。そして、そういった身近な存在ゆえに、決して美味しさを求めていくようなレストランではないと思っている方もいらっしゃることでしょう。 　しかし、ファミレスが日本全国に“当たり前”に存在するからといって、決してそれが「まずい」とは限らないわけです。 　そうであるにも関わらず、「ファミレス」という先入観で判断する人がまだ一定数存在し、そういった人々が「ファミレスの素晴らしさ」に気づいていないことに残念に思います。 　サイゼリヤは、数あるファミレスの中でも料理の素晴らしさが突出しているお店だといえますが、その店内の雰囲気ゆえに、いまだ「味が素晴らしい」ということに気づいていない人が多々いるように思います。 　プロの料理人等、味がわかる人がサイゼリヤに行ったならば、「この味を超えられる料理店は実はなかなかない」ということが分かるはず。すでに、そのことに気づいている人はいらっしゃるかと思いますが、まだまだ「サイゼリヤなんて、安いだけのお店でしょ？」と思っている人がそれなりにいるわけです。 　サイゼリヤは、様々な客層をターゲットとしているため、一人でお酒を嗜んでいる中年男性から、ミラノ風ドリアだけで何時間も過ごす高校生まで、多種多様な“層”が店内に存在。内装は高級感があるわけでもなく、一見すると「安いだけの店」のように見えてしまうわけですが、店内にさりげなく置かれているエクストラバージンオイルを見たら、只者ではないファミレスということがわかります。