東京・湯島の「危険な実態」。深夜はぼったくりが横行、MDMA乱用で変死事件も
湯島が盛り上がっていることをご存じだろうか? バーや飲食店、風俗店の隙間を埋めるように、中国、韓国、ベトナム、タイ、フィリピン系の接待を伴う店が林立。欲望渦巻くスポットと化しているのだ。そんなディープな湯島をルポした。
「オニイサン、あと一杯だけどう? 1時間2500円で、飲みホーダイ。かわいいコ、いっぱいダカラ」
そう言い寄ってきた中国人女性に興味を示したのが運の尽き。腕を捕まれ、裏路地へと連れ込まれたのは東京・湯島を訪れた12月のことだった。
「仕事なにしてるの? 家近いの? もう電車ないでしょ」
異常に顔を近づけながら質問を浴びせかけてくること5分、連れていかれたのはシャッターが閉まった、人けのないボロビルだった。土地勘のない泥酔客を裏路地のスナックに連れ込んで酩酊させる――。典型的なぼったくりの手口だ。
新橋、赤羽などの繁華街でも頻発しているが、近年、湯島がホットスポットになっているという。
「’22年9月に摘発されたスナックの中国人は赤羽で客を捕まえて、わざわざタクシーで湯島に引っ張ってきてぼったくっていた。酩酊させて仲町通りの角のコンビニATMでカネを下ろさせるのがヤツらの手口。湯島は狭いエリアに店が密集していて、初めて来た泥酔客は店の場所を覚えられないから、ぼったくりが事件化しにくい。仲町通りからして台東区と文京区で真っ二つになっていて、所轄も上野警察と本富士警察に分かれるから捜査も進みにくい」(湯島のバー店主)
酩酊しても、不思議と人は暗証番号を忘れないという。
「被害を訴えても、コンビニATMの防犯カメラを確認すると、客自ら引き出しているのが確認できるため、事件化するケースは一握り」(犯罪ジャーナリスト・小川泰平氏)
深夜は“ぼったくり”が跋扈!? MDMA乱用で変死事件も
湯島では「ぼったくりが事件化しにくい」ワケ
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