更新日:2023年04月08日 09:36
お金

64店舗のパチンコ店から出禁のパチプロ。勝ちすぎて「店長から恫喝された事件」を暴露

パチプロは肩身の狭い存在

ミネッチ

パチンコライターのミネッチ氏

 この世界で食っていくのなら、パチンコ台のハンドルを握るたびに覚悟しなければならないのが出入禁止出玉没収。雑誌やインターネットでも打ち方の情報が手に入る「止め打ち(※1)」「捻り打ち(※2)」などの小技でもそのリスクがあり、ましてやプログラムの穴をつく攻略打法は極めて危険だ。「食わせてもらっている」という意識を持ち、謙虚でいなければ明日はない。メーカーよりもパチンコ屋よりも圧倒的に弱い存在、それが「パチプロ」なのである。 ※1 止め打ち……ムダな打ち出しを控えて玉を節約する打法 ※2 捻り打ち……ハンドル操作で玉に緩急の差をつける打法

パチプロが追い続けていた「CR アップルシード」

 はじめての出玉没収は、『CR アップルシード』を追いかけた2015年。小刻みに開放するV穴(ここに玉が入れば大当り)を狙い打つことができるため、よほど運が悪くなければプラス収支で終えられるマシンだった。
パチンコ

「CR アップルシード」は、タイミング次第で巧く「V」を狙うことができた

 どこかの記事に「何千種類かのV穴開放パターンがあって攻略対策が万全です」と書いてあったが、あれは真っ赤なウソ。解析したところ、実際は7パターンほどの手抜きプログラムだった。手順は、開放パターンを丸暗記してタイミングよく玉を打ち出すだけ。効果のほどは、「蒼穹のファフナー(初代)」、「湘南爆走族」など、プロに攻略されて撤去されてしまったマシンと肩をならべるほど。
パチンコ

出玉8万発を記録したときの写真

 ただ、0.2秒ズレたら裏のタイミングを打ってしまうため、繊細な技術を要する。その見返りは大きく、期待時給1万円が望める魅力的なマシンだった。
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体格のいい男性店員から怒鳴られる…
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技術と釘読みで凌ぐパチプロ生活が20年。その稼働内容を、雑誌(パチンコオリジナル実戦術、必勝ガイドMAXなど)に寄稿し始めて10年が経つ。YouTubeの密着シリーズ(パチダンTV)は特に人気があり、70万回再生を超えた。
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