食べ放題で「1番コスパがいい/割に合わない」メニューは?焼肉よりもお得な“意外なネタ”
さまざまなタイミングで物価高を感じる昨今、コストパフォーマンスを大事にする人が増えつつある。金額と量を比べて、「果たして本当にお得なのだろうか……?」と気になるのは当然の心理だ。
話を聞かせてくれたのは、同組合に加入する2店の経営者だ。2店とも食べ放題を取り入れない方針だが、そこには食べ放題にまつわるさまざまな“裏事情”が関係しているようだ。
まず話を聞いたのは「雁飯店」の大岩賢悟氏。彼が営む雁飯店は、大阪の茨木市竹橋町の茨木市駅から徒歩3分の距離にある。“大阪産名品認証”を受けた餃子をはじめ、さまざまなメニューを提供する本格中華料理店だ。
――中華料理店から見る、コスパ最高のメニューとは何でしょうか。
大岩賢悟(以下、大岩):単純にアワビ・伊勢エビ・国産牛など希少性の高い食材は当然コスパ最高です。こういったメニューがもしあれば、間違いなく頼むべきでしょうね。ただ普通にあるメニューとしては、餃子や小籠包、春巻きみたいに“仕込みに時間がかかるもの”は狙い目だと思います。工場で調理済みの冷凍モノだとまた話は変わりますが、手包みだったりすると間違いなくコスパはいいはずですよ。
餃子などの包む料理は、皮がダメになってしまうのでどうしても当日の朝に仕込むのが鉄則。自家製だと、調理前の状態で大量生産して冷凍ストック……なんてことがしづらいんです。たとえば餃子は仕込み・皮を練る・皮で包む・焼く、と完成までにざっくり4工程かかる料理。こうした作るのに手間暇がかかる料理を食べ放題で見かけたら、ラッキーだと思っていいでしょう。
たとえば、好きなメニューをたくさん頼める“食べ放題”や“飲み放題”はどうだろうか。そもそも食べ放題が儲かる仕組みとして、売上高における原価の割合を表す“原価率”を下げ、売上高に対する利益を示す“利益率”を上げることが必要。
食べ放題を取り入れるお店は、それぞれ独自の工夫を凝らしているだろう。しかし、そんな中でも消費者が少しでもお得に食事をするには、具体的にはどのような食材を選べば良いのだろうか? “食の台所”といえば大阪。「大阪府飲食業生活衛生同業組合」に取材し、食べ放題の本質を探ってみた。
食べ放題の本質を“やっていない店”に聞く
中華料理店の視点から見た“お得メニュー”
福岡出身の28歳。編集プロダクションで修行後に独立。編プロ時代の不摂生を反省し、健康的な生活を送るための情報探しに余念がない。Twitterのくすっと笑える話題を見つけると、つい反応してしまう。スポーツはルールを勉強するところが楽しいポイントだと思っている
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