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‟日本ダービーしかやらない”人のための的中馬券を導き出す3つのチェックポイント

すべてのホースマンの夢。それがダービー

競馬

昨年の日本ダービーは、のちの年度代表馬イクイノックスを降してドウデュースが優勝 
写真/橋本健

 今週末、東京競馬場で競馬の祭典・日本ダービーが行われます。元イギリス首相のウィンストン・チャーチルは「ダービー馬のオーナーになることは、一国の宰相になることより難しい」と語ったとされています。  93年にウイニングチケットでダービーを制した柴田政人騎手は、勝利騎手インタビューで「世界中のホースマンに、私が第60回日本ダービーを勝った柴田政人です、と伝えたい」と答えました。  すべてのホースマンの夢であり、競馬に携わるものにとって特別なレース、それがダービーなのです。それほど特別なレースであるだけに、「ダービーだから馬券を買ってみよう」という方も少なくないのでは?  そこで今回は、わかりやすい3つのデータを使って、第90回日本ダービーの行方を占ってみたいと思います。

白帽は勝利へのパスポート

 まずは、単純だけど強力なデータである「枠順成績」から見ていきましょう。過去20年のダービーにおける枠順成績は、次の通り。 ・1枠 7-3-1-29 単勝回収率371% 複勝回収率93% ・2〜4枠 5-9-8-97単勝回収率16% 複勝回収率96% ・5〜8枠 8-8-11-171単勝回収率24% 複勝回収率48%  ※数字は左から1着数、2着数、3着数、4着以下数  1枠が20年で7勝と圧倒的な好成績を残しています。単勝回収率がバグっているのは19年に単勝93.1倍で優勝したロジャーバローズの影響ですが、勝率17.5%が示す通り、日本ダービー奪取に向けて、1枠=白帽はとてつもなく大きなアドバンテージとなっています。  また、複勝回収率を比較すると2〜4枠と5〜8枠でダブルスコアとなっています。外枠からは人気馬しか走れていないことを示しており、枠順は内であればあるほどいいと言い切って問題ないでしょう。  内が強いのは偶然ではありません。競走馬にとって最大目標となるレースなので、全馬がガチンコで勝ちにきます。世代トップの馬たちが渾身の仕上げを施され争うハイレベルの戦いになるだけに、ほんの少しのロスが勝敗を分けるのです。  また、東京競馬場の芝コースは、この週からCコースに替わります。それまでのBコースから、内柵が3メートル外に移動するので、レースを使われて荒れていた部分がカバーされるのです。  さらにこの時期は気温が一気に上がり、芝の生育も旺盛になります。良好な馬場で、時計の速い決着になるほど、「内・前」の傾向に拍車がかかります。先に挙げたロジャーバローズも、1枠1番からインの2番手を進み、追い上げる上位人気馬を封じ込めました。 ・今年の該当馬(1枠) 1ベラジオオペラ、2スキルヴィング
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ジョッキーとのコンビの絆が鍵を握る!?
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馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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