更新日:2023年07月11日 09:40
仕事

「退職金を2倍にする方法」出世レースから外れ、60歳で会社を辞めた男性の戦略とは?

いまや65歳定年が普通になったが、「ホンネを言えば60歳で仕事を辞めたい」という人は多いはず。そのために必要なのは、やはりお金だ。年収ダウンの再雇用にすがることなく、爽やかに会社との別れを告げるにはどんな戦略が必要なのか。老後資金、退職金、住居費などを多角的に分析!

窓際会社員が60歳退職を実現したお金戦略とは?

[60歳でもう働かない]お金戦略

投資ブロガーの正直者氏(61歳)

「会社でのラスト5年は完全に“窓際族”でしたが、退職金や米国株投資で定年後の生活にメドがつき、38年働いた会社を60歳で辞めました。企業型DCの運用方針を変えたのが特に大きかったですね」  そう話すのは、投資ブロガーの正直者氏(61歳)だ。60歳退職を実現した秘訣とは? 「会社が企業型DCに替わり、’08年に『MSCI-KOKUSAIインデックス』に連動する投資信託での運用に切り替えたんです。日本以外の先進22か国の株価指数に連動する投信で、相場がよかったから当初の退職金が“ほぼ倍”になりました。会社員の老後資金づくりは、まずここから見直すべきだと思いますよ」

早く会社を辞めたかった

 そんな正直者氏は、かねてから「早く会社を辞めたいと思っていた」という。 「出世レースからは外れたし、再雇用など絶対にイヤでした。そもそも怠け者なので働きたくなくて、飲みに行かず’08年からは米国株投資に精を出していました。愛社精神もないので、入社してから買っていた自社株も売って米国株に。自社株のまま持つよりもよほど増えてくれましたよ」
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