お金

遊んで稼げる「キャプテン翼」のスマホゲーム。出金手数料の値上げ以外にも“大損した”と思ったワケ

『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』の作者であるハッシー橋本が、漫画で稼いだカネで“怪しい投資”に挑む実録マンガ。一般の人が手を出しにくい投資を攻略して“億り人”になることはできるのか——。 怪しい投資 怪しい投資

第百十八話 機損

「あの時アレをしておけば……!」という後悔、すなわち“機会損失”の話です。  NFTゲームをやっていると、度々思います。「あの時ああしておけば!」と……。急にとんでもない規制が入るからです。  せっかく毎日コツコツやってたのに、その努力が水泡に帰してしまうほどの規制強化を行う運営!(NFTゲームにおいて“コツコツ”は必ずしも正義でありませんが……)  キャプ翼の「出金手数料50%」は本当にヒドイ話ですが、そんなことになる前に稼げなかったのは自分が悪いということは理解しております。  でも、もし僕が完璧なやり方で追加投資などを行い、たらふく儲けていたら……! おそらく出金手数料50%はもっと前の段階で設定されていたでしょう。  なぜなら俺はその完璧なやり方を漫画に描き、キャプ翼攻略法として広まり、みんなマネをして、みんな儲かる。そうなると運営が困り、規制もかけ……。そして「出金手数料50%」に辿り着く……早い段階で。  そうなると引退者が続出して、キャプ翼の運営が難しくなり、トークン価値が下がって引退者は止まらず、崩壊……!  キャプ翼崩壊!! ……となっていたでしょう。  ただ、俺はキャプ翼で儲けていなかったわけで……。結果的にホンマに“いいお客さん”だったわ。

「勝負所で勝負しなかった」という負け方

 勝ち方負け方はたくさんありますが、1番やっちゃいけないのが「勝負にいかず負けること」だと思います。  これは闇雲に向かっていく話ではなく、「準備をしていたのに勝負に出なかった」ことを指します。  宝クジを買わなかった、あの娘に告白しなかった、とかの類いではありません。 「あの娘と付き合いたくて車を借りて夜景が見えるところまでその娘と行ったのに、世間話だけして帰ってきた」というのが、“勝負所で勝負しなかった”に当てはまります。“準備していたのに勝負に出なかった”です。これだけはやっちゃいけない!  今回、俺はキャプ翼で勝負にいかなかった……。いこうと思えばいけたのに、しなかった!  これが、ザ・敗因。いや、原資回収終わってるから負けてはいないんですが、機会損失が大きくてたくさん負けた気になってます。  くそー!! 漫画・文/ハッシー橋本
愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 Twitter @hashimotosan84

おすすめ記事