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地元住民とのトラブル、水難事故…コロナ禍を境に”釣りブーム”が起こる一方で年々釣り場が減少する背景とは

釣り人口の増加とともにマナー問題にあえぐ漁港

釣り

※写真はイメージです

コロナ禍で密が避けられるアウトドアスポーツとして注目が集まった釣り。‘20年を機に日本の釣り具市場の年間売り上げも増加しており、釣りブームまだまだ続きそうだ。しかし、そんなブームの弊害も起きている。 「漁港や防波堤の釣り場が閉鎖されていて、釣り場は年々減少しているんです」 そう話すのは、『マンガ 海釣り超入門』(扶桑社刊)で監修を務める原太一氏。減少の大きな要因になっているのが、釣り人のマナー問題だ。 「釣りをし終わったあとに釣り糸のくずやエサのパッケージなどのゴミを放置したまま帰ってしまう人。また、車の違法駐車や騒音などで地元の人とトラブルになっているケースも多い。そういったマナー低下が影響して、釣り禁止の漁港が増えています」

声がけで未然にトラブルを防ぐことが重要

ほかにも釣り初心者が増加したことで、釣り場での基本ルールがわからずに釣り人同士のトラブルに発展することも。 「一番多いのは、先に釣りをしている人のすぐ隣りで何も言わずに釣りを始めてしまうケースです。釣りを始める前に『ここで釣りをしても大丈夫ですか?』と声を掛けることが大切。釣りの種類や釣り場の状況によって違いますが10メートルを目安に距離をあけるようにしたほうがいいですね」
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要注意の場所とは…
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