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借金1億円から這い上がった“福岡の唐揚げ王”の人生。「落ち込むのはせいぜい2~3時間」

福岡県内で度々見かけるのが、「中年男性が指差しポーズを決めている」看板だ。一体何の店なのかというと、2009年の開業から10年余りで50店舗以上と拡大している「博多とよ唐亭」というテイクアウト唐揚げ店なのだ。 看板の男性は、同店を運営する株式会社喰道楽の社長豊永憲司氏。今でこそ成功をおさめたが、過去には巨額の借金抱えたこともあるらしい。それでも諦めない原動力と、成功の秘密を本人に聞いた。
博多とよ唐亭

博多とよ唐亭

「失敗から導き出した」唐揚げ店の開業

――なぜ、唐揚げ店を始めようと思ったんですか? 豊永憲司氏(以下、豊永):直前までやっていたのが、焼鳥のテイクアウトだったので、鶏を仕入れるルートや調理のノウハウがあったというのがひとつです。 ――唐揚げのどこに勝機を見出したんですか? 豊永:人材の育成が早いという点です。焼鳥の技術は熟練も必要ですが、唐揚げはオペレーションも簡単で、マニュアル化しやすいんですよ。 また、焼鳥は夜にお酒のお供のイメージですが、唐揚げは昼夜問わず食べますし、お酒にもご飯にも合います。さらに老若男女問わず好きな人が多いという点が強みです。

「感動するほど美味しい!」というものではない

豊永憲司氏

豊永憲司氏

――味のポイントはどこですか? 豊永:どんな場面でも食べられるようにニンニクを使っていません。そして、あえてインパクトを抑えた味わいにしています。「感動するほど美味しい!」というものではないんです。 ――企業理念にも「食卓に小さなHAPPYを!」とありますね。 豊永:毎日食べたくなり、長く愛していただけるようにと思っています。親御さんが「今日、『とよ唐亭』の唐揚げ買ってきたよ」というと、子供さんたちが「いぇーい」と喜ぶようなイメージですね。 ――メニューも唐揚げのみに絞っていますね。 豊永:メニューを限定することでロスを減らせば、その分が利益になりますからね。これまで、いくつも会社を立ち上げては何一つうまくいきませんでした。事業をシンプルにするということを、これまでの失敗から学びましたね。
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巨額の借金でどん底の状態に…
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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