中国パチモン遊具の世界 ホラー風味キティちゃん、とぼけ顔ピカチュウ、胴長ドラえもん、そして…
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そしてこちらは、ある公園に置かれていたドラえもん風の遊具。四つんばいになった胴体がやたら長くて気持ち悪い……。ちゃちな概観とは裏腹に、走行スピードは意外と早く、20キロほど出ていたように見えた。乗っている子供は、持ち手がないので偽ドラえもんの首根っこを必死でつねっているのが分かる。
もうひとつ、別のドラえもん風遊具。そのヒゲは一体どうしたのか……。 しかし、街中どこを探しても劣化コピーの遊具ばかり。一体、オリジナルキャラクターのものはどこにあるのか……。
そんな思いで必死に探し回った挙句、やっと見つけたのがこれ。名づけて「双頭の犬」だ。近年、環境汚染が深刻化している中国では、動物の奇形が多数報告されており、その現実を子供に教えることが目的なのかもしれないが、じっと見つめていると夢に出てきそうだ……。 出来の悪いパチモンや、とにかく表情が不気味なキャラクターにまたがって、どんな夢を育めというのか。子供たちへの情操教育上の悪影響やいかに!
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【取材・文・写真/ドラゴンガジェット編集部】
ガジェット好きのライターや編集者、中国在住のジャーナリストが中心メンバーとなり、2012年1月から活動を開始。東京と深セン、広州を拠点に、最新の話題をお届けする。
共産党による産児制限のもと、両親や祖父母から溺愛されて育つ一人っ子が多い中国では、教育や子供服などのいわゆる「キッズ関連市場」が好調だ。そんななか、中国のあらゆる場所で見かけるのが、コインを入れると動き出す、子供用の乗り物遊具だ。
日本でもデパートの屋上や遊園地などでお馴染みだが、中国では八百屋の軒先から歩道、さらには国境の出入国管理局の施設内まで、いたるところでで子供にねだられるがままにこの遊具にコインを投入する大人の姿を目にする。しかし、子供たちの夢を育むはずの遊具のレベルが、あまりにもヒドすぎるのだ……。
まず、ある喫茶店のトイレへと続く薄暗い通路におかれていた乗り物遊具がこれだ。どことなくキティちゃん風だが、目の周りが青くてホラー以外の何ものでもない。
一方、薬局の前では、とぼけた顔のピカチュウ風に対し、『何でやねん!』とばかりに突っ込みの手つきをしている耳の生えたウルトラセブン風を発見。ともに赤色灯が装備されているのは何のためなのかは不明だ……。
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