義父は「普通の会社員」なのに…“とにかく羽振りの良い”夫の実家のメッキが剥がれるまで
「隣の芝は青く見える」とはよく言ったものですが、羨望を集める対象でも懐事情は火の車……なんて笑えないケースも。ましてや、それが身内の話ならばと想像しただけでも、背筋がぞっとしてしまいます。
結婚2年目で都内在住の川越麻美さん(仮名・32歳)も、近しい人物によるお金にまつわるトラブルに頭を悩ませているそうです。
「まさか、順風満帆で何の問題もないように思えた義実家が、さながら泥船に乗っているなんて思ってもいませんでした」
麻美さんは、友人の紹介で知り合った土建業の夫と結婚。結婚前から義父母の仲の良さに憧れていたそうです。
「タクシードライバーの義父は穏やかで、義母は元気でパワフルな性格。義父母には夫と付き合っている頃から、よく外食に誘ってもらっていました」
義父母と行くのは、レストランの高層階にあるレストランや、個室焼肉店など単価が高そうな場所ばかりだったそう。
「お金持ち夫婦に、私たち庶民がついていく感覚でしたね。『いつか高級なレストランで食事できるようになりたいね』と夫と話していました」
なかでも麻美さんが憧れていたのは、義母が持っていたブランドバックだったと言います。
「毎回会うたびに、違うブランド品のバックを持っていました。ブランド品には疎い私でも一目でわかるような代物で……」
義母の羽振りの良いエピソードは、これだけに留まりません。ことあるごとに渡韓して男性アイドルの追っかけをしていました。そのたびに現地で仕入れたグッズもどっさりと……。
「『自立して楽しく過ごせていて安心だな』とのんきに考えていました」
そんな様子を目の当たりにして、てっきり義父母の家にはお金がたくさんあるものだと思っていたそうですが、実は……。
「義父は会う度に『生活が苦しい、赤字続きで……』とぼやいていたので、何だか不思議な感覚は感じていたんですよね。今思うと、義父はあの頃から誰かに相談したかったのかもしれません……」
とにかく羽振りの良い夫の実家
バブリーな義母と、ぼやく義父
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ライター・エッセイストとして活動中。趣味は人間観察と読書。取材からエッセイ、コラムまで幅広く執筆している
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