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重要なのは隣の馬…。少頭数でも高配当が期待できる「ばんえい競馬」ならではの必勝法

中央競馬の後は「ばんえい競馬」を楽しもう

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迫力満点のばんえい競馬は帯広競馬場で開催されている

 農耕馬をルーツに持つ馬(ばん馬)が、最大1トンもある鉄のソリを曳き、2カ所に坂が設けられた200mのセパレートコースで競い合うばんえい競馬。現在は、帯広市のみで開催されています。  今回は、前回に引き続いて、ばんえい競馬のプロとして、大手予想サイト等で活躍中の「ワイドな男子!」氏に、ばんえい競馬の予想法について伺いました。

穴党は下級条件を狙え

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ばんえい競馬専門の予想家・ワイドな男子!氏

——前回は「水分量」と「騎手」について伺いました。今回はそれ以外の要素について、より馬券に直結する情報も教えていただければと思います。 ワイドな男子!:わかりました。ばんえい競馬も含めて、地方競馬に対してとっつきにくい印象を抱いている人は少なくないと思うのですが、話を聞いてみると「クラス編成がわかりにくい」という意見が多いです。ですからまずは、「クラス」についてお話ししますね。 ——中央競馬は、未勝利→1勝クラス→2勝クラスという感じで、基本的に勝ち上がりだからわかりやすいですよね。 ワイドな男子!:ばんえい競馬は、一番上が「オープン」で、その下がA1〜C2までに分かれており、全部で9クラスあります。イメージ通りだと思いますが、同じアルファベットであれば、数字(組といいます)が若い方が上のクラス。クラスは「番組賞金」(過去3年+今年度の収得賞金)によって決まるので、実績があり近況も充実していると上のクラスで戦うことになります。 クラスに対する基本的な考え方は、「クラスが上に行けば行くほど、実力どおりに決まり、紛れが少ない」「下のクラスほど、能力差よりも馬場状態や馬のコンディション次第で大きく着順が入れ替わる」でよいでしょう。 ——具体的に馬券に生かす方法はありますか? ワイドな男子!:昇級戦は重量が増え、相手も強化されるので、基本的には割引です。逆にクラスが下がった馬の場合、コンディションの問題で力が出せていないだけであれば、調子さえ整えば、即、アタマまであります。馬単、3連単など単系の馬券を買う時は、意識しておいて損はないでしょう。あと、サラブレッドの競走と比較して、1番人気が人気通りそのまま1着に来るケースは少なく、2着、3着というシーンをよく目にするので、馬単の2着固定や3連単の2、3着固定などが効果的。私自身、2倍台以下の断然人気馬がいる場合、その馬を含めた3連単2頭軸マルチを組んで「1番人気が2、3着」かつ「変なの来い!」での高めツモを狙うことがよくあります。
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馬券の巧みな購入方法
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馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライターとして「競馬を一生楽しむ」ためのコンテンツ作りに勤しんでいる。
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