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高騰が続くタワマン「2024年に値崩れ説」の根拠とは?売り抜ける人も続出中

 タワーマンションの高騰が年々、とどまることを知らない。都心の物件価格は過去10年間で69%上昇。昨年3月には新築マンションの平均価格が初めて1億円を超えた。だが、一方ではバブル終焉は近いとも言われているのだ。

今が天井なのか?高値で売り抜ける人も続出中

タワマン崩壊

タワーマンション価格指数(2005年=100)※出典:ニッセイ基礎研究所

 タワマン価格が上がり続ける一方、「暴落説」が語られて久しい。管理費が異常に高い、相場が上がりすぎて売れない、不便が多いことが知られて買い手がいない……などとマイナスなイメージが喧伝されているが、実際に売った人の話はほとんど出てこない。  そんななか昨年の11月末、経営コンサルタントで起業家の田端信太郎氏がXに次のように投稿した。 「2013年に7400万円で買ったマンションが、この秋に1億2000万円で売れました」

「この10年でタワマンを買った人は大体儲かっている」

タワマン崩壊

全国超高層マンションの完成計画戸数 ※出典:不動産経済研究所「超高層マンション市場動向2019」

 ’13年はアベノミクスや黒田バズーカが話題になり、これから景気が良くなるという空気が醸成されていた頃だ。田端氏に聞いた。 「昨年の春に不動産屋と相談したときは1億1000万円が適正価格だと言われた。その時点で同額だったので、売ることを考え始めました。居住用不動産を売却した場合、3000万円まで利益が控除される制度が’23年度で終わるため、昨年中に決着をつけたいと思ってたんですよ。正直な話をすると7400万円のうち700万円しか頭金を入れておらず、残りは住宅ローン。税引き後でざっと考えれば、700万円が6000万円に化けたわけです」  素晴らしいリターンだが、世間でタワマンで大儲けした話を聞かないのはなぜか。 「語る人は少ないですが、この10年でタワマンを買った人はだいたい儲かっていますね」  実際、タワマン価格と販売戸数は約10〜20年間にわたり上昇の一途を辿っている。
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日銀の金融緩和終了とともに暴落が訪れる!?
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