更新日:2023年12月28日 16:13
お金

「東京大賞典」攻略のカギは大井の‟新しい砂”にあり!注目すべき2頭の有力馬を徹底解説

年末の風物詩となった東京大賞典

競馬

大井競馬場の砂は10月29日に変更された。豪州産で白く見えるのが特徴 
写真/橋本健(以下同)

 競馬予想家にとって仕事納めというのはありませんが、多くの方は28日が仕事納めかと思います。中央競馬は28日に終わり、これから年末にかけて競輪やボートレースなど大きなレースも組まれており、まさにギャンブル三昧ですね。  競馬界では地方競馬のビッグレース「東京大賞典」が行われます。年末の風物詩となった大一番のポイントを今回の記事では紹介していきますので、よろしければぜひ最後までご覧ください。

大井競馬場は10月29日から砂が変わった!

 普段から地方競馬に馴染みのない方はご存じないかもしれませんが、実は大井競馬場の砂(ダート)は今年の10月29日の開催から全面的に変更がありました。  これまでは青森県産の海砂や宮城県産の山砂などが使われていたのですが、この開催からオーストラリア産のものが使われることになったのです。また、同時に砂厚も従来の8センチから2センチ増の10センチに変更されています。  砂が変わったことで、大井競馬場の時計の出方に変化が生じています。結論から言うと、砂の入れ替え後は時計が掛かる馬場へと変貌しています。  例えば、過去に大井競馬場で行われたJBCスプリントの時計を比較すると、2007年が1分11秒0(良)、2011年が1分10秒1(良)、2015年が1分10秒9(不良)、2017年が1分11秒4(重)、2020年が1分10秒7(稍重)であるのに対し、今年は1分12秒0と、過去5回の中で最も遅いタイムとなりました。また、JBCクラシックも2007年が2分4秒8(良)、2011年が2分2秒1(良)、2015年が2分4秒4(不良)、2017年が2分4秒5(重)、2020年が2分2秒5(稍重)であるのに対し、今年は2分5秒1と最も遅いタイム。  今年6月に同じ条件で行われた帝王賞が2分1秒9ですから、その差は歴然。史上初の帝王賞連覇を成し遂げたメイショウハリオがJBCクラシックで4着に敗れたのも決して偶然ではありません。  よって新しい大井競馬場の砂への適性が勝負のポイントで、同じオーストラリア産の砂を使っている競馬場の実績に注目。大井競馬場と同じオーストラリア産の砂を使用しているのは門別、船橋、園田、姫路、高知競馬場なので、これらのコースの実績を評価する事で、新しくなった大井競馬場の砂適性がわかります。
次のページ
注目すべき2頭を解説
1
2
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

安井式上がりXハロン攻略法安井式上がりXハロン攻略法

(秀和システム)


記事一覧へ
勝SPA! 
おすすめ記事