更新日:2024年02月13日 19:44
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高齢の母が「自転車保険を勝手に解約」。直後に起こしたトラブルの結末は…

 親が高齢となり、「頑固になった」「言うことを聞いてくれない」といった状況が増えたと悩んでいる人はいないだろうか。免許返納や結婚後の同居などをキッカケに衝突してしまうケースもあり、介護以前に“親のリスク”と対面する人も少なくないようだ。

自転車保険を勝手に解約

自転車 交通事故

写真はイメージです

 無保険での交通事故など、高齢の親に2年半以上も振り回され続けた川村涼子さん(仮名・40代)は、「自業自得と切り捨てたくても親なので放っておけず、仕事への影響や精神的負担もかなり大きい」と言い、体験を通じた“高齢の親への備えかた”についても語ってくれた。 「昔からあんな感じだったかな?と疑問に思うほど、言うことは聞いてくれないし、約束は平気で破る。でも大変なことになると私を頼ってくるということが、もう2年半以上も続いています。きわめつけは、自転車保険を勝手に解約した挙句、交通事故に遭ったことです」  のちにわかったことだが、涼子さんの母は自転車保険を勝手に解約したのが発覚するのを恐れ、交通事故に遭ったときも連絡をしてこなかったという。「救急隊員に自分の電話番号を伝えるとき、操作を間違えて私に電話をしてきたことで事故が発覚しました」と涼子さん。 「私が電話に出て『もしもし』と声をかけても反応がなく、母は向こうで誰かに電話番号らしき数字を伝えています。電話の向こうも物々しく、ただ事ではないと思いました。声をかけ続けると、『いま救急車に乗っているから、病院が終わったら電話する』と言うのです」

自転車保険を勝手にやめた理由

 涼子さんは「何があったのか」そして「どこの病院へ行くのか」を確認し、1年ほど前に母を加入させた自転車保険の代理店(涼子さんが車を購入したディーラーの担当者)に連絡。事故に遭ったことを伝え、すぐに病院へ向かっている。 「病院へ行ったとき、数か月前に母が自転車保険を勝手に解約していたことがわかりました。1年前、『(居住地では)自転車保険は、まだ義務じゃない』などと言う母とケンカになりながらも母を説得。加入させた自転車保険を勝手にやめていて腹が立ちました」  理由を聞くと、「年払いができず、月々の支払が面倒に感じた」と言い訳。保険料金は自動引き落としになっているはずだし、お金に困っているわけでもない。「自転車に乗るなら、絶対に保険はかける」と約束もしていた。それなのに、母の言い訳は続く。 「母は、『今日だって、私はしっかりルールを守っていた。向こうが飛び出してきた』『私は、よっぽど気をつけているし、車にも譲っている』と言うばかりでした。でも、相手が歩行者や子どもさんということもあります。その場合はどうするのか聞くと、黙り込む始末…」
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自転車は車の下敷きに
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ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
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