『ザ・ノンフィクション』話題の婚活回、密着された男性がエゴサをした結果「人生でもっとも辛い出来事」に
2月4日、11日に前後編で放送された『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ)の「結婚したい彼と彼女の場合 ~令和の婚活漂流記2024~」がSNSで大きな反響を呼んだ。番組の舞台となったのは、東京・青山の結婚相談所「マリーミー」。会員の3人が相談所代表の植草美幸氏の激励に導かれながら、婚活に奮闘する模様に密着した内容であった。
SNSでとりわけ“話題”となったのは、30歳の男性会員・進藤氏(仮名)だ。旧Twitter(現X)では、違法に切り抜かれた動画や静止画とともに、番組内での言動を揶揄する言説が多数飛び交っていた。無論、彼の婚活を応援する声も多く上がっていたのだが、悪質な誹謗・中傷も少なくなかったのである。
今回は放送を経て思うこと、そして婚活の現況について、植草氏との対談形式で進藤氏から話を伺った。
——はじめに取材の経緯から教えていただきたいです。どうして進藤さんに密着することになったのでしょうか。
植草美幸氏(以下、植草):コロナ禍を経て、人とのコミュニケーションがうまく取れない会員さんが格段に増えています。進藤さんの婚活を阻む大きな壁の一つも、コミュニケーション能力でした。このタイミングで密着いただくのであれば、そういった社会背景もお伝えしながら、懸命に頑張っていらっしゃる姿を見てほしいなと思って。そこで番組の担当ディレクターと相談し、ディレクターから内容や取材の密着度、放送後に懸念される事柄などを進藤さんに説明してもらい、本人の意思を確認した上で受けて頂くことになりました。
進藤さん(以下、進藤):高校生のころ演劇をやっていて、同期にはデビューした人もいるので、人前に出ることやカメラで撮られることへの抵抗感はほとんどありませんでした。それに、何より「自分を変えるチャンス」だと思って、お受けしました。
——とはいえあまりに大きな反響でした。放送後、影響などもあったのではないでしょうか。
植草:周りから「見ました!」と声をかけられることや、番組をきっかけにしたお問い合わせが多くありました。「番組に出ていた人に会いたい」「入会したい」といった方も見えています。
進藤:取材については、実は母から反対されて喧嘩になったんです。それでも自分の意思は変わりませんでしたが。その後母は放送もSNSも見ていないようなので、感想などは聞いていないです。そもそも取材中に一人暮らしを始めたことで話す頻度が減ったこともあり、いまだに番組に関することは話題にのぼりません。
会社では、直属の上司を含む一部の人にのみ、事前に取材のことを話していました。ここまでSNSで騒がれてしまうとは思っていなかったので、しばらくは恐る恐るの出社でしたね……。現状のところは幸い、問題にはなっていません。
「自分を変えるチャンス」だと思った
大きな反響に驚き「恐る恐る出社していた」
コンビニで買えるビール類はほぼ全制覇しています。本は紙派。さらに調味料と服とスペースエイジ系のインテリアを収集しているため、収納不足に陥りがちです。好きな検索ワードは「備忘録」
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