「パチンコ店でICカード窃盗」がバレて引退したパチンコライター。本人が“当時の心境”を語る<漫画>
過去に日刊SPA!で反響の大きかった記事を漫画化! 今回は2023年に公開された「パチンコ店でICカード窃盗がバレて引退したパチンコライター。本人が“当時の心境”を語る」をお届けする。
漫画/ハッシー橋本
ここからは、今回漫画の原作となった記事をお届けする。
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2023年5月22日、香川県高松市のパチンコ店でICカードを盗んだ疑いで、住所不定・無職の45歳の男が逮捕された。男はゴールデンウィーク中の5月3日、男性客がパチンコ台から離れた際に、台に残っていたICカード8400円分を盗んだという。
このようなICカードの窃盗事件は全国各地のパチンコ店で頻繁に発生しているようで、今回の事件のように、被害者が盗難届(被害届)を提出して犯人が捕まった場合は逮捕されるケースもある。しかし被害額がICカードの上限額の1万円以下と少額であるため、被害者が泣き寝入りするケースが大半のようだ。
仮に店員に捕まっても逮捕されなければ、その店が出禁になる程度で“職を失う”とまではならないだろう。ただしそのICカードを盗んだ犯人が、CS放送のパチンコ番組やパチンコ雑誌に顔出しで出演している「パチンコライター」なら、もちろん例外となるわけで……。
6年前にパチンコライターとして活動していた中田大輝さん(仮名)は、全国で売られている某パチンコ誌に顔出しで出演し、当時は連載コラムも持っていたという。
そんな彼が、パチンコライター引退のきっかけとなった事件を起こしたのは、ライターデビューから1年が経った頃のこと。番組出演やライターだけでなく、同雑誌の編集者としても仕事をしていた彼は、徹夜で編集作業をこなした翌朝からパチンコを打っていた。
「徹夜明けから家にも帰らずパチンコ店に行き、パチンコの実戦データを取っていました。もちろん仕事としてパチンコを打っていましたが、打つのにかかるお金は自腹で、その日は夕方まで打って6万円くらい負けてたんですよね。当時、給料は20万円くらいだったので、6万円負けで地獄のような精神状態になっていました……」
そして諦めて帰ろうかと思い、帰る前に一度トイレに行くことにした中田さん。小便器の前に、その後の人生を左右することになるICカードを見つける。
「小便器の上のところにICカードと会員カードが置いてあるのを見つけ、その2枚を迷うことなく取って、ズボンのポケットに入れました。今思うと本当に恥ずかしいんですけど、あまり罪の意識がなかったというか……。『バレなきゃいいでしょ』くらいの気持ちだったんです。徹夜明けで大負けしていた状態で冷静な判断ができなかったというのもあって……。まぁ完全に言い訳ですけどね。その後、そのまま1時間くらいパチンコを打ち続け、普通に拾ったカードを精算して帰りました。たしか5千円くらいは入っていたと思います」
パチンコライターがICカードを盗んだ事件
トイレでICカードを拾い、そのままポケットへ…
愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 Twitter @hashimotosan84
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