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「あるある探検隊」でブレイクしたレギュラーの今。“月収ゼロ”時の福祉施設訪問が転機に

2004年ごろ、「あるある探検隊」というキャッチーなフレーズを武器に大ブレイクを果たしていたのが、お笑いコンビ「レギュラー」だ。それから早20年の月日が流れ、彼らの存在は文字通り“あの人は今”状態に。どのように生計を立てているのか。聞くところによると、介護関連の資格を取得し、現在は福祉の現場を主戦場にしているらしい。きっかけや、やりがいを2人に直接聞いてみた。
レギュラー

介護の現場で活躍するレギュラーの2人。松本康太氏(写真左)と西川晃啓氏(写真右)

仕事が全くなくなり、月収もゼロになってしまった

――なぜ介護に関わるようになったんですか? 松本康太(以下、松本):もともと僕たちのネタは、おじいちゃんやおばあちゃんにウケが良くて。 西川晃啓(以下、西川):いつか、シニアの方に向けたネタを作りたいなとは思っていました。 ――あくまで「いつか」だったんですね。 松本:(島田)紳助さんの番組で、宮古島に1年間移住する仕事があったんですが、移住先から戻ってきたあたりで、全く仕事がなくなったんです。 ――2011年ごろのことですね。「激減」ではなく、「全く」ですか? 西川:本当に「全く」で。月収もゼロになりました。 松本:そのころ、心配して声をかけてくれたのが次長課長の河本(準一)さんです。「ボランティアで福祉施設を回ってるから、手伝ってくれへん?」と。実際に施設に行ったら、全然ウケなくて……。河本さんに謝ったら「今日は介護度が高い施設だったから、そう感じただけや。みんなリズム取ってくれたりしてたやん。これってスゴイことやねんで」と言ってくれました。その機会を経て河本さんに、コンビで介護について勉強することを勧められました。

資格は取ったものの、最初は仕事に繋がらず…

――介護系の資格を取られたのはいつですか? 西川:2014年に、2か月間学校に通って「介護職員初任者研修」を取りました。これは、「介護の基礎を認識しました」というくらいの資格なんです。 松本:仕事に繋がることはありませんでしたね。 ――そんな状況から、どうやって仕事に結びつけていったのでしょうか。 松本:「レクリエーション介護士」を取ってからですね。高齢者の方に向けて、脳トレや身体機能の訓練に役立つ体操をレクチャーすることができる資格です。お笑いで培ったスキルを織り交ぜられますから、仕事として福祉施設に出入りできるようになりましたね。
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あるある探検隊を高齢者向けにカスタマイズ
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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