秋元康が「永遠のアイドル」と評した柏木由紀。熱愛報道も世間の反応は“ほぼ好意的”だったワケ
昨年10月に17年在籍したAKB48からの卒業を発表し、今年の4月30日にグループを去った柏木由紀。人気メンバーのひとりで、握手会での振る舞いは“神対応”と言われ、多くのファンを獲得してきた。
先輩や同期はもちろん、数々の後輩メンバーも柏木より先に卒業していったが、「30歳までAKBは卒業しません」と公言していた通り、“アイドル25歳定年説”や“30歳の壁”を軽々と乗り越えていく姿に、「このまま40歳ぐらいまで、いや、なんならおばあちゃんになっても現役アイドルとして活躍するんじゃないか」とすら感じていたので驚いた。
昨年出版したスタイルブックのタイトルも、『いくつになったって、アイドル』だった。
そんな柏木は、卒業を決意したきっかけを、卒業コンサート翌日に放送されたトーク番組でこのように語っていた。
仕事終わりに一人で訪れたショッピングセンター「ららぽーと豊洲」のフードコート。かき氷を食べながらふと周りを見ると、そこにいたのは幸せそうな家族やカップルばかりだった。
「AKBを卒業したら、こういう人生も巡り会う可能性もあるのかも」
そう感じたことが、「いくつになってもアイドル」の卒業を決意させた。
それは、「普通の女の子に戻りたい」という昭和を駆け抜けたアイドルグループ・キャンディーズの解散理由が少し重なる気がした。
“普通の女の子”になるわけではないが、アイドル時代に得られなかった幸せを、ここから探しにいきたくなったんだなぁと、なんとなく納得した。
そこから半年後に飛び出したのが、「NEWSポストセブン」での、お笑いトリオ「ぱーてぃーちゃん」の、すがちゃん最高No. 1との熱愛報道である。
柏木の過去の熱愛報道のお相手を振り返ると、歴代チャラめのお相手の印象が強いが、すがちゃんもまた、チャラみをウリにしながらもけっこうなポンコツぶりで、そこをいじられることが笑いになったり、今回の直撃取材の受け答えもそうかもしれないが、それでいて素直そうな一面も見られるなど、どこかにくめない部分が見えてきたことで人気を上昇させてきた芸人だ。
それゆえ、すがちゃんに対しては一般層もどこか笑っちゃうというか、甘い一面があるのか、「まさかのぱーてぃーちゃん!?」「ゆきりん、すがちゃんでいいの!?」など思いつつも、「すがちゃん、いい人そうだしな」など、どこか笑って受け入れているような反応が多くみられたことも印象的だった。
柏木自身も、ガチすっぴんからのメイク動画や、バラエティ番組などでのぶっちゃけトークのレベルの高さなどから、着飾らないアイドルとしての親近感や好感度が高くなっていたことも、そのような反応につながった理由のひとつかもしれない。
ふたりがこの先どう進んでいくかわからないが、柏木は、すがちゃんという存在によって、あの日見たフードコートの光景に少し近づけたのだろうか。近づけたとしても、やっぱり「すがちゃんでいいの!?」となってしまいそうだが。
柏木由紀はなぜAKB48を卒業したか
世間は熱愛報道を笑って受け入れた
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ライター・編集・インタビュアー・アイドルウォッチャー(男女とも)。ウェブや雑誌などでエンタメ系記事やインタビューなどを主に執筆。
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