更新日:2024年10月31日 16:06
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夏ではなく、あえて秋に開催…「季節外れの花火大会」が人気を集める意外なワケ

 夏の季語にも選ばれている花火は、日本の夏の風物詩。だが、全国には秋や冬に開催される花火大会も存在する。東京サマーランドの第二駐車場を観覧席として、約5000発を打ち上げる東京最大級の「秋川流域花火大会」も、寒い時期に多くの観客を魅了してきた。本大会を主催するまちづくりコンソーシアムの立花晋也理事長に、秋ならではの花火大会の魅力を聞いた。

東京サマーランドとの協力で実現した秋川流域花火大会

まちづくりコンソーシアム

まちづくりコンソーシアムの立花晋也理事長

 2019年にスタートした秋川流域花火大会は、「秋の花火大会」として今年も11月16日に東京サマーランドの駐車場で開催される。 「ただ、最初から秋に開催するつもりはなくて。以前、東京サマーランドさんが開催していた夏の花火大会を復活させて、地域を盛り上げたいと東京サマーランドさんに相談したところ、『継続的に開催してくれるなら全面的に協力します』とありがたいお言葉をいただきました。  それで大きな駐車場をお借りして花火大会を開催することになったのですが、ご存じの通り、東京サマーランドさんは夏場が最盛期です。営業の邪魔になってはいけませんから、比較的、駐車場をお借りしやすい閑散期に開催することになりました」

開催時期は秋川流域の魅力を伝えられる時期に

 春や冬ではなく、秋を選んだのにはもちろん理由がある。 「秋川流域の“秋”にかけました。この場所は東京都でありながら自然が豊かな地域です。バーベキュー場や川遊びなど、夏のアクティビティは盛んですが、秋も魅力的な観光地であることはあまり知られていません。  秋には、紅葉も色付きとてもきれいですし、行政が運営する温泉施設や美味しい蕎麦屋さんなど、グルメスポットや観光スポットもたくさんあります。そこで、秋川流域、秋川、紅葉の秋を掛け合わせて毎年11月頃に開催しています」
まちづくりコンソーシアム

秋川流域の紅葉

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空気が澄んだ寒い時期だからこそ得られる感動
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