ドイツ「ギリシャ救済の必要なし」 欧州危機への最後の審判が下される
◆マネーな人々 今週の銭格言
【選者】現役金融マン ぐっちーさん
止まらないギリシャの財政悪化。「ユーロ離脱」なども囁かれるが、当のギリシャにそのつもりはないという。再選挙の結果によっては破綻も免れない? 今まさに、欧州危機への最後の審判が下されようとしている!!
◆「借金を返さない」と言い続けるのであれば……
欧州危機に関しては、世間で話題になるはるか前より予言していました。リーマンショックの只中だった’08年に本命は欧州だと書いています。当時は「なんでだよ、アホ」的な反応も多かったのですが、今となっては……。あの時点でユーロ預金を解約されて本当に助かったというお年寄りから涙ながらのメールを頂いたこともありますし、私もたまには世間の役に立つものです。
今は欧州危機と叫ばれますが、根本的問題であるギリシャ危機は’09年4月に起きています。あれから2年がたつのに、世界のエリートたちが集う欧州連合(EU)で何も解決されていない、というのは野田政権に匹敵する体たらくぶりと言えるでしょう。それでも、通貨としてのユーロは、仏独のサルコジ大統領、メルケル首相への特別な信頼感があったので、何とかなるだろうという妙な安心感が漂っていたのも事実。
しかし、サルコジ大統領は、「国内経済成長重視のためにはユーロ救済は必要ない」と言うオランド候補に苦杯をなめ、ドイツでもZDF(ドイツの公共放送)の世論調査で“ギリシャ救済の必要なし”が70%、更に“離脱すべし”が60%というとんでもない結果が出ているのです。
※【後編】に続く⇒https://nikkan-spa.jp/226195
「借金を返さない」ならギリシャはもうジ・エンド!
【選者】現役金融マン ぐっちーさん
ウォール街で20年生きてきたノウハウをブログに執筆し、いち早くサブプライムローン問題に警鐘を鳴らしていたアルファブロガー。金融と経済を中心としたオピニオンブログ「THE GUCCI POST」(http://guccipost.jp/)を主宰している
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