便秘が治って腹がへこむ「デルデル呼吸ダイエット」
「便秘でしょ? 絶対」という、編集からの電話。いささか失礼だと思いつつ、今年に入り排便ペースが週4回に減り、悩んでいた我が身(35歳・女)はうなずくしかない。呼吸療法外来も行う精神科医提唱の「デルデル呼吸」の実験台となる。
このデルデル呼吸、ざっくり言えば、息を深く吐くことで、腹筋のさらに奥にあり腹巻きのように腸を覆っている「腹横筋」が収縮され、その「腹横筋」が大腸をダイレクトに刺激して「デル」という仕組み。要するに呼吸で大腸を直接マッサージしているイメージか。
その具体的な方法はというと、(1)フーッと軽く1秒息を吐き (2)力を抜きつつさらにフーッと3~4秒かけて深く吐く (3)自然に任せてフッと息を吸う。これを仰向け、左向き、右向きで、全3セット。
便秘だけでなく、肩凝りや腰痛、冷え性、ダイエットなどにも効果があるとのことで、半信半疑ながら毎夜の日課とすることとした。
初日。寝る前にベッドで仰向けになり、「スッ、スーーーー、スッ」。寝姿勢だとお腹が波打つように膨らんで萎むのがわかる。で、これを10セット……するはずが、いつの間か寝落ちていた。そのまま7時間爆睡。翌日もその翌日も同じく。
昔から寝つきが悪く、睡眠薬に頼ることもある私が即寝とは!? しかも、頻尿気味で尿意で目覚めることも当たり前だったのに、毎日、熟睡できてる!?
一方、肝心の便通はというと、
「デルデル体操」自体を完遂できていないのだから当然か。始めて数日は、ちょびっとの量。そこで就寝前に加え、駅まで歩く道や排便前にも呼吸を意識。すると、4日目にしてついに理想の「バナナ1本」との対面! その後は、毎日出るようにはなったものの、「半分」だったり「3分の1」だったり。日々快便!となるには至らなかった。
が、以前は「妊娠してるの?」と聞かれるほど張ってた下腹部が目立たぬ程度に凹んだことと、良質の睡眠を得られたのは、個人的には便秘解消以上にうれしい効果。「ねるねる呼吸法」でもいいのでは。
【STEP1】
仰向けになり、膝を立てて両手をへその上に当てる。息をフッーと軽く吐き、さらに3~4秒深く吐く。その後、自然に任せ軽く息を吸う。これを10回
【画像】はこちら⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=240321
【STEP2】
次に左を向いて、右手を右のわき腹に、左手は楽な位置に当て、STEP1と同じ呼吸を10回。その後、右向きに。腹に当てた手にはお腹が縮む感覚が
【画像】はこちら⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=240322
『やせる!デルデル呼吸ダイエット』(荒木隆次/マキノ出版)
著者は北九州市で心療内科を開院する医師。自身、長年の便秘をこの呼吸法で解消。他、自律神経のバランス、肩凝りや腰痛にも効果大とか
― [呼吸法]で健康問題の8割は解決する!【3】 ―
『やせる!デルデル呼吸ダイエット』 呼吸法一つでちゃんと“出る”! |
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