妻の2人に1人は「夫に秘密にしている資産がある」
既婚男性のみなさん、奥さんの収入や貯蓄の額を知っているでしょうか?
実は知らない人が多いらしいのだ。
ある男性サラリーマン(35歳)は、こう嘆く。
「ウチは共働きで、家賃と光熱費あわせて12万円を僕が出して、食費や雑費を妻が出してます。妻の給料ははっきり知らないけれど、推測すると、どう考えても収入比で僕のほうが負担が重い気がする。あるとき妻の両親と話していたら、結婚前に実家暮らしで300万円も貯め込んでいたことがわかった。そんなこと一言も聞いてない。僕は貯金150万円なのに家計にたくさん拠出するって理不尽じゃないですか?」
これは典型的なパターン。だが、彼のこのセリフを聞いた周りの女性の反応は、「あんたセコーい!」であった。
また別の男性サラリーマン(37歳)は、共働きの妻が数百万円の貯蓄をしていることを知って問い詰めたら、泣きながら「だって離婚したら私には何も残らないじゃない。私の貯金は私のお金なの!」と抗議されたそうである。
かつては、夫の小遣いが3万円程なのに専業主婦の妻がママ友と3000円のランチを食べている、などという話をよく聞いた。だが、共働きが増えた今、夫婦のサイフ事情はもっとややこしくなっているようである。
ネットリサーチ会社のクロス・マーケティングが行った「夫婦のお財布のヒモと家事分担に関する調査」(一都三県在住20~49歳の男女900人、2012年6月発表)では、「小遣い制/妻が家計を管理し、夫に小遣いを渡す」が40.1%でトップ。ただし共働き家庭に限ってみると「項目別分担タイプ」が」31.0%でトップだった。
また、BIGLOBEがポータルサイト「Kirei Style」で調査した「夫婦のへそくり事情」(2012年3月発表、25~44歳の既婚男女744人)によると、「パートナーに秘密にしている貯金がある」比率は、アラフォー女性が最も高く33.7%で、へそくり額は平均286万円。アラサー女性も33.2%と高い。一方、アラフォー男性は26.2%、アラサー男性は21.6%で。へそくり率も額も、男より女のほうが高いことがわかった。
そこで週刊SPA!8/21発売号「男が知らない<嫁の裏金>(驚)事情」特集では、女性の側に秘密の資産づくりについて取材した。夫の給料を少しずつ自分名義の口座に移し変えている人、収入を過少申告して月25万円もエステなどに使っている人、あやしい儲け話にのって夫に言えない借金を背負った人など、さまざまなケースがあった。共通するのは、夫が全然気づいていないということ。また、全国在住20~40代の既婚女性200人に行ったネットアンケートでは「夫に秘密の資産がある」と答えた人は49.5%に上った。
ファイナンシャルプランナーの藤川太氏によると「かつてのような“家”単位でなく、自分が稼いだお金は自分のもの、と“個”が主体になっている。でも、あまりに個が強い家計は経済効率が悪くなる」とのこと。できるだけディスクローズして、家族としての資産設計目標を立てたほうがよいというのだが……。 <文/週刊SPA!編集部>
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