冬コミ直前、タイのコスプレイヤーもアツい!
親日のタイでは、以前から隠れたブームではあったものの、近年コスプレが一般タイ人にも注目を浴びるほどの人気ぶりとなっている。毎週タイ国内のどこかでイベントが開かれており、マーブンクロンセンターなど観光客にも人気のショッピングセンターの一角に、日本のアニメキャラクターになりきったプレイヤーたちがたむろする。
街中に急増したコミック専門店の品揃えはアメコミよりもやっぱり日本のマンガがタイ語翻訳され、圧倒的多数を占める。アニメもかなりの作品数がタイ語吹き替え、もしくはタイ語字幕で販売されている。
そんなコスプレイヤーたちが愛読するコスプレ雑誌も出版されている。編集長はなんと日本人女性だ。2010年創刊の「COSMODE THAILAND」編集長の滋野真琴氏にお話を聞いた。
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「日本のものならアニメでもまんがでもなんでも好きなんだ。日本のコスプレイヤーにはキャラクターへの愛を感じて、本当、尊敬するよ!」
ちなみに、日本のものが好きすぎてお気に入りのアニメは「全部、としか言いようがない」と答えてくれた。彼もネールさん同様にコスチュームは自作で、写真のエイルマット・P・タナトスは相場を大幅に超える4000バーツ(約10800円)だという。
タイはわりと自分を出すことに抵抗がない人が多い。そのため、コスプレもまだまだクオリティーが著しく低い、例えばそれが衣装だったり、プレイヤーに全然似合っていないということだったり、失笑モノも存在するのは事実だ。しかし、誰もが本気でなりきり、楽しんでいるので爽快感がある。
反面、タイ人は手足が長い人が多いので恐ろしく似合うコもいて、見ていて飽きないのだ。冬コミ間近、日本のレイヤーも負けていられない!?
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<取材・文/高田胤臣 取材協力:「COSMODE THAILAND」>
「タイのコスプレの主流は初音ミクなどで知られるVOCALOIDのキャラクターです。コスプレ人口も地方を合わせれば1万人はいると思います」
10年以上前からすでにコスプレ自体はタイにあったが、当時はアメコミやスター・ウォーズが主流で、今のように日本のキャラクターは多くなかったそうだ。
「日本も過渡期には大型の甲冑やアーマーなどのコスプレイヤーが多かったそうですが、現在、タイがその状態です。つまり、日本のオタク文化を後追いしている感じですね。とはいっても、タイ人コスプレのクオリティーは日本と比べても遜色はありません」
タイ人コスプレイヤーは衣装を町の仕立て屋で頼むことが多いという。費用はキャラクターにもよるが2000~3000バーツ(約5500~8000円)が目安になるそうだ。
また、タイ人は器用な人も多いので、自作するコもいて、その場合は1000バーツ(約2700円)もかからないという。
初音ミクで写真に収まるネールさんは大学の服飾科を専攻している。1年程前、友人に連れられて見に来たコスプレイベントに惹かれて、今では自作派コスプレーヤーとなっている。
「大学で勉強しているので自分で作るのはわけないですよ。この初音ミクの衣装で500バーツ(約1350円)もかかってないです」
今ではギルティクラウン、ヴァンパイア騎士、けいおん! にハマる立派なオタク少女だ。
「COSMODE THAILAND」の表紙を飾ったことのあるJiakiさんは、普段は音楽制作会社でプロデューサーをする、コスプレ歴10年超のタイでも屈指のプレイヤーだ。彼は生粋の日本オタクでもある。
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