更新日:2017年11月27日 23:31
カーライフ

ハイブリッドカーは日本以外では流行っていない

ハイブリッドカーって、日本以外では流行ってないって知ってましたか? 道路を走っていると、いつの間にかハイブリッドカーたちに前後左右、囲まれていることに気づく――。それぐらい、この国はハイブリッドカー天国なわけですが、それって発祥の地である、我が国だけだって知ってました?というわけで、欧州の最新ガソリン直噴ターボ車とリゾート対決しながら、その理由を探ってみました MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 茂呂幸正=写真 Photographs by Moro Yukimasa ハイブリッドカーは無敵じゃない 日本から滅多に出ることもなく、この島国で囁くような人生を送っているSPA!読者のみなさんは、「ハイブリッドカーこそ無敵のエコカー、それに勝てるのは電気自動車くらい」と、テレビが垂れ流している断片情報を固く信じてらっしゃることと思います。  確かにここ日本ではその通りです。しかし海の向こうではそうでもない。なにしろ海外では、日本みたいなハイブリッドカーブームが起きる気配がない! 「ディカプリオはプリウス乗ってんだろ?」と仰るでしょうが、アメリカでもハイブリッドカーの販売は横ばい状態。ヨーロッパではずっと鳴かず飛ばず、中国でもまったく売れてない。 ハイブリッドカーは、日本の新たなガラパゴス商品化しつつあるのです!  その理由を探るため、今回は日欧最終燃費決戦を敢行しました。日本製ハイブリッドカー対欧州製ガソリン直噴ターボです。  ハイブリッド陣営は、トヨタの誇るレクサスHS250h。2.4リッターガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせた、プリウスのいっこ上のハイブリッドカーで、お値段は395万円からです。  対する欧州製ガソリン直噴ターボは、新登場のプジョー508。パワーユニットはBMWと共同開発した1.6リッター直噴ターボで、価格は374万円からと、意外なことに安さでは若干プジョーが勝ってます。  ただ、燃費に関しては、誰もがトヨタの圧勝を予想するでしょう。だってトヨタ対プジョーだもん! そんなの勝負になるわけないというのが、島国で静かに暮らす一般大衆の当然の思いです。 というわけで、次回は燃費対決の結果をリポートいたします。 ⇒「ハイブリットカーの燃費性は環境に左右される」に続く https://nikkan-spa.jp/38927 【レクサスHS250h】 写真はこちら⇒https://nikkan-spa.jp/38926/other_auto-club_110726_03 【プジョー508】 407と607の後継になる508は、プジョーの新たなフラッグシップモデル。セダンとステーションワゴンでは、リアのデザインがだいぶ異なります。セダン、ワゴンともにベーシックモデルのAllureと上位グレードのGriffeをラインナップ 写真はこちら⇒https://nikkan-spa.jp/38926/other_auto-club_110726_04
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
おすすめ記事