書店員に一目置かれる本の探し方
何げなくやっていることが実は嫌われる原因になっていた……なんてのは、職場でも男女間でもよくあること。それはお店とお客の関係でも同様だ。クレーマーや明らかな迷惑行為は別にして、店側から見た[好かれる客/嫌われる客]の“ありがち言動”を、各業種のプロに聞いてみた!
【書店】
◯書名や作家名でなくISBNコードで問い合わせしてくる客
×「カバーは自分でかけるから」とカバー用紙だけ持ち帰ろうとする客
できるだけきれいな本が欲しいと、平積みの下のほうから本を引っ張り出す人は少なくない。
「そうして平積みの山を崩して、そのままにする客は確かに迷惑ですが、積み直してくれる客も実は迷惑。本は基本、5冊ずつ向きを変えて積んでいます。そのほうが安定するので。どうせ積み直すなら、できれば『5積み』でお願いしたい」と憤る書店員。まあ、山を崩さないよう、大人しく上から2冊目あたりを取るのが正解か。
また、書店員に本を探してもらったり、電話で在庫を確認するなんてときにもポイントがある。
「本のタイトルや発売日より、本の裏側に書いてある9か4で始まるISBNコードを伝えてくれるのが、一番間違いがない。これを控えてくるお客さんは『デキるな』と思う」とか。そういえばアマゾンや出版社の商品ページでもたいていは明記されてるよな。
レジで本にカバーをかけるかどうかについても店員の本音が。
「お客さんとしては気を利かせているつもりでしょうが『カバーは自分でかけるよ』と用紙だけ持ち帰ろうとするのは、実は迷惑。こちらでカバーをかけるのは数秒だけど、大きな紙を折れないように丸めるのは30秒かかりますから」
素直に店員にお願いすべし。
イラスト/花小金井正幸
― プロが回答した[好かれる客/嫌われる客]白書【10】 ―
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